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「お腹空いたとき食べる」三浦雄一郎の“薬いらず”健康法〈週刊朝日〉
1985年、世界7大陸最高峰のスキー滑降を完全達成。2003年、08年、13年に70歳、75歳、80歳でエベレスト登頂を果たしたプロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さん(82)。作家・林真理子さんとの対談で元気の秘訣を語った。
* * *
林:日ごろのお食事なんかもちょっと教えていただけますか。
三浦:今日は夕方、友達とステーキを食べに行こうと思っています。最低500グラムから1キロぐらい食べます。
林:一生、肉食系なんですね。やっぱりお肉は好きでいらっしゃいますか。
三浦:毎日じゃないですけど、週に2、3回は食べてます。80歳過ぎると、若いころみたいにガバガバ食べませんけど、飲みすぎ、食べすぎといった不摂生が続いて血液検査をすると、コレステロール、血圧、血糖値、全部高くなるんです。病院の先生が薬を4、5種類くれるんですが、それを全部捨てて……。
林:えっ、捨てちゃう!?
三浦:あんまり言わないほうがいいのかもしれませんが(笑)。そして朝は納豆、ヨーグルト、キムチ、卵を中心にして、昼はあんまり食べないで、夜はまあいろいろ。それを続けて次の検査に行くと、先生が「あ、薬効いてますね。よくなってますよ」って(笑)。
林:いま流行の糖質抜きダイエットとかはどうなんですか。
三浦:炭水化物も食べてますけど、昔よりはずいぶん減らしてます。
林:講演会に行かれると、ご接待でいろんなところに連れていかれるんじゃないですか。
三浦:あちこちね。まあ、そういうのは全部食べちゃいますよ(笑)。あんまりストイックにはやらない。「腹八分目」とか「腹六分目」とか言いますけど、僕はときには「腹十二分目」まで食べて、そのかわり次の朝は食べなかったりするんです。要するに食べるときにおなかが空いてればいいんじゃないかと思ってますね。
※週刊朝日 2015年4月3日号より抜粋