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【全国学力テスト】問題・正答例・解説を公開…課題分野の出題目立つ
平成27年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が4月21日、全国一斉に実施された。今回初めて参加者全員が対象となった理科では、実験の分析や考察に関する問題が出された。各教科では、課題とされている分野の出題も目立った。
文部科学省は平成19年度から、全国の小中学生の学力や学習状況を調査・分析し、教育指導の改善や活用を目的に全国学力テストを実施。対象は小学6年生と中学3年生で、今年度は約222万6,000人が参加した。教科は国語、算数・数学、理科の3教科。理科は3年ごとに実施しているが、前回は抽出参加だったため、全員が対象になるのは初めて。
小学校国語の知識を問うA問題では、「一汁三菜」の良さについて具体的な事例を挙げて説明する文章を書く問題が出された。応用力を問うB問題では、「一休さん」の物語を読み、登場人物の行動や気持ちの変化を想像しながら読みとれるか出題された。とんち話を同テストで取り上げたのは今回が初めて。
小学校算数Aでは、これまで小数点をそろえて計算することが課題とされていたことから、末尾の位がそろっていない少数の計算を考える場面を設定。B問題では、身近な買い物の場面を取り上げ、得をする買い物の方法を考えたり、値引き後の値段を考える問題を出題した。「割合の意味を理解すること」が課題となっていることから関連した設問となった。
小学校理科は、「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」を柱にした内容をバランスよく出題した。知識に関する問題は9問、活用に関する問題は15問で、実験を通した問題などを選択式、短答式、記述式の3種類で解答。
中学国語Bでは、2020年に開催される東京五輪に関するWebページと日本の人口推移のグラフ、ロボット開発に関する雑誌記事の3つ取り上げた問題を出題。書かれている内容を正確に理解し、複数の資料から近未来の日本の社会を予想し関わり方を具体的に書くことを求めた。
中学数学Bでは、過去のテストで「発展的に考え、予想した事柄を説明すること」に課題が見られた。そのため、「連続する整数の和」を考察する問題を出題。条件を「連続する3つの整数」から「連続する5つの整数」に変え、数学的に表現するよう設定した。
中学理科は、物理、化学、生物、地学の4つの分野から均等に出題。小学生理科と同様に実験や観察を取り上げた問題が中心となった。地学の分野では、「島の上だけに雲ができる現象」と「飛行機内の菓子袋がふくらむ現象」について科学的に探究する問題が出された。
国立教育政策研究所のホームページでは、問題、正答例、解説資料を掲載している。全国学力テストについては、大阪府が同テストの学校別結果を中学3年生の内申点に反映させることを決定している。