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ふなっしーNYコレクションに初出荷 本番は熱入り応援!〈AERA〉
華やかなショーのバックステージに、黄色い物体。小刻みに激しく動くその姿は、ふなっしー。ファッションショーに参加すべく、NYに乗り込んだ。
2月19日午前8時、零下10度のニューヨーク・マンハッタン。雪がうっすらと積もった歩道に降り立ったのは、なんと、ふなっしー。
「気温マイナス10度と梨的に適温で過ごしやすいなっしー♪」
さっそく約120万人のフォロワーにツイート。
ふなっしーが参加するショーは、「TOKYORUNWAY meets NEW YORK」(東京ランウェイ実行委員会主催)。日本のガールズファッションイベントの先駆けとして13年間続いている異色イベントが初めて、ニューヨーク・コレクションに進出。バイヤーやジャーナリストに東京発の斬新なデザインを発信する。
そのアンバサダーにふなっしーが就任。ブランド「HANAHN SOON」のデザイナー、ハン・アンスンさんがランウェイ衣装を特別にデザインしてくれた。ふなっしーは早速、針山を手首につけたハンさんの助けで「試着」。衣装は、欧州から輸入した高価な赤、青、黄のスパンコールで全身を覆うロングドレスだ。
「ふなっしーの普段とは違う、モードっぽさを出したかったので、黒のリボンをアクセントにしました」とハンさん。
そしてリハーサルがスタート。ハンさんの勧めで、ふなっしーはモデルたちのトップを切ってランウェイに。「HAN AHNSOON」のブランド名が、真っ白な舞台の壁に映されると、ピアノが奏でるシャンソンのようなメロディーに合わせ、ふなっしーが、ひらひら、ぐるぐると回りながら、普段以上に軽やかにランウェイを跳びはねた。
舞台裏に消えてから、再びちょこっと顔を出し、関係者の笑いをとるサービスも忘れず、ふなっしーの渾身の「挑戦」は終わった。舞台裏に戻ると、ハンさんの厳しくも温かいお達しが。
「バッドニュースだけど、やっぱり本番はダメ。その代わりみんなを応援してね」
ランウェイ登場はリハーサルだけという知らせだ。
「ぎゃーーー、しょーがないから、飛び入りしてくるかなー」
取材陣を突き飛ばしかねない勢いでバックステージに疾走。しかし、出番を待つ長身のモデルたちに囲まれて記念撮影するうちに「応援」にも力が入り、みんなを元気に送り出した。
※AERA 2015年3月16日号より抜粋