偽造用の生カード密輸未遂＝関税法違反容疑で中国人告発－東京税関

　

　 東京税関が発見、押収したクレジットカード偽造用の生カード＝６日午後、東京都江東区

　 　偽造クレジットカードを使った中国人グループによる詐欺事件に関連し、偽造用の磁気情報が入っていない生カードを密輸しようとしたとして、東京税関は６日、関税法違反容疑で、千葉県市原市、中国籍の無職郭剛被告（２９）＝詐欺罪などで起訴＝を東京地検に告発した。
　　税関によると、郭被告は昨年１０～１１月、偽造カードの材料となる生カード９７枚を中国から輸入しようとした疑いが持たれている。
　　事件をめぐっては２月、東京・銀座のデパートで日本人名義の偽造カードを使い、高級腕時計を購入したとして、警視庁が中国人の専門学校生ら３人を逮捕。偽造カードは郭被告から渡されていたという。昨秋に米小売り大手などから大量流出した顧客情報のうち、日本人の情報を基にカードは偽造されていた。