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大統領と元側近会ってない=産経コラムのうわさは「虚偽」-韓国地裁

 大統領と元側近会ってない=産経コラムのうわさは「虚偽」-韓国地裁

  30日、ソウル中央地裁に到着した産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(中央)

   【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領らの名誉を傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)の公判が30日、ソウル中央地裁で開かれた。同地裁は、証拠を総合すると、昨年4月の客船「セウォル号」の事故当日に朴大統領と元側近のチョン・ユンフェ氏は会っておらず、加藤氏がコラムで取り上げたうわさは「合理的に疑いない程度に虚偽だと証明された」との見解を示した。
  同地裁はその上で、加藤氏側に、コラムが中傷目的で書かれたのではない点を説明し、公共の利益や言論、表現の自由の論点から弁論するよう促した。今後の争点はコラムの公益性の有無などに移る。
  これまでの公判でチョン氏は事故当日、知人のイ・サンモク氏の自宅で昼食を共にし、朴大統領とは会っていないと証言。イ氏もこれを認めた。
  同地裁は「大統領の全ての日程を明らかにすることが事件の争点ではない」と強調。「大統領がチョン氏を記録が残らない形で(大統領府に)出入りさせたとか、大統領がイ氏宅を秘密裏に訪れたことを立証するとの弁護側の主張は、一国の大統領の警護システムなどを考慮すると納得しがたい」と指摘した。
  次回公判は4月20日に開かれる。

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