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算数・数学教科書の英訳本、学校で注目の理由
算数・数学教科書の英訳本が、学校現場で注目を集めている。
もとは日本の教育を海外に知ってもらうために作成されたものだが、授業を全て英語で行うイマージョン教育実施校で採用が相次いでいる。外国籍の児童・生徒が通う公立校でも好評という。
「We need to measure a pen(ペンの長さを測りましょう)」――私立京都聖母学院小(京都市伏見区)で3月中旬、カナダ人教師が語りかけると、1年生児童約20人が算数教科書の英訳本に定規をあて、ペンの図の長さを測り始めた。
同小国際コースでは、国語などを除く大半の授業で英語しか使わない。石上まゆみ教諭は「英語の習得は時間の積み重ね。同じ語句や表現を繰り返し使うと、自然と覚えるようになる」と話す。
英訳本は、文部科学省の教科書検定を受けておらず、正式には補助教材と位置づけられる。「新興出版社啓林館」(大阪市)は2011年度から発行を始め、現在は小中学校9学年分の算数・数学の英訳本をそろえている。
当初は、開発途上国で教育を広める青年海外協力隊に活用してもらうのが目的で、大半が国際協力機構(JICA)に寄贈されたが、その後イマージョン教育校でも使われ始めた。
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HN:
上原健二
性別:
非公開
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