草津温泉、湯もみショーの新会場「熱乃湯」完成

　

　群馬県の草津温泉の名物・湯もみショーの会場で、耐震強化のため建て替え中だった観光施設「熱乃湯」が完成し、２７日、竣工（しゅんこう）式が行われた。

　　黒岩信忠町長や旅館関係者ら約１００人が出席。黒岩町長は「感慨深く、この上ない喜び」とあいさつ。草津温泉観光協会の中沢敬会長は「熱乃湯に魂を入れて、より良い草津温泉を作っていきたい」と述べた。

　　式典後、湯もみショーが無料で披露された後、観光客が長板で湯をもむ「湯もみ」を体験した。米国から来た会社員（３２）は「建物が町に合っていた。湯もみは初めてだったけど、楽しかった」と笑顔を見せた。

　　新「熱乃湯」は大正ロマン風の木造２階建て。旧施設に比べて５０人増の約３５０人を収容できる。冬場のショーは１日３回だったが、床暖房を整備し、年間を通して１日６回行えるようになった。総事業費は３億１４３９万円。２８日も無料の湯もみショーを楽しめ、２９日から営業を再開する。