黒い雨で被爆者手帳申請へ、広島 援護拡大求め訴訟準備で

　

　

　　原爆投下後に広島で降った放射性降下物の「黒い雨」について、援護対象の地域拡大を求めて集団訴訟を準備している広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会は６日、３月下旬に被爆者健康手帳の交付を求めて広島市と県に集団申請することを決めた。

　　申請は訴訟準備の一環で、却下される公算が大きい。却下後に集団提訴する方針。連絡協議会の牧野一見事務局長（７１）は「早く結論を出してもらい、被爆者認定を求めて提訴に踏み切りたい」と話した。

　　雨が降ったが対象外になっている地域からこれまでに男女４３人が原告に名乗りを上げている。