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<ヤフオクドーム>迫力プレー、外野フェンス前に「新名所」
プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの本拠地・ヤフオクドーム(福岡市中央区)に「ホームランテラス」が誕生した。従来の外野フェンス(高さ5.8メートル)の前にもう一つフェンス(同4.2メートル)を設置し、その間に客席を設けた。昔の甲子園球場にあった「ラッキーゾーン」の中で観戦するイメージだ。こけら落としとなった2月27日の韓国・三星ライオンズとの親善試合で「新名所」を体験した。【大村健一】
◇ホームランテラス誕生…本塁打増えて、自慢の「広さ」は?
右翼側のホームランテラスで観戦していた六回表。三星の主砲がライナーを放った。「本塁打の当たりじゃないよ」と余裕たっぷりに目を離したが、周囲の絶叫であわてて顔を上げた。打球はすぐ左斜め上に近づいていた。みっともなく頭を抱えてうずくまると、「ボコッ」と後ろにある従来の外野フェンスにぶつかる音。幸運にもホームランテラスへの「第1号」を間近で見ることができた。
テラスは右中間と左中間に設置された。右中間は横に並んだテーブル付きのカウンター席だけだが、左中間はグループ用の席や足を伸ばして座れるデッキチェアもあり、全体で286席になる。グラウンドよりはやや高いが、フェンスの網越しに、外野手の迫力のプレーを見られるのが魅力だ。
テラスは「本塁打を増やしてエキサイティングな試合を見せよう」という孫正義オーナーの意向で設置が決まった。中堅122メートルと両翼100メートルの距離は変わらないが、右中間と左中間は打席から最大で5メートル近くなった。フェンスも低くなったことで、本塁打が増えるのは確実だ。
けれどヤフオクドームにとって「広さ」は自慢だったはず。ソフトバンクOBで、現役時代に通算413本塁打を放った日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督は「広いドームに長距離打者として育てられた」と何度も語っていた。この日の試合前の打撃練習で、詰まった当たりがテラスまで届いた時は「うーん」と腕組みしてまった。
一方で、守っている外野手との距離の近さはやはり刺激的だった。打球に飛びつく場面は迫力満点で、守備位置を指示する手の仕草も見える。打球の追い方などは野球少年の参考にもなるはずだ。
選手は守る側も打つ側も当面は手探りになるだろう。従来の外野フェンスと違って、テラスのフェンスには網の部分もある。内川聖一外野手は「クッションボールの跳ね方が違う。網の部分にいったら注意しないと」と警戒。…