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<大震災4年>安倍首相「福島自立の将来像」夏までにまとめ
◇「次の5年間の新たな復興支援の枠組み」も
安倍晋三首相は10日、東日本大震災の発生から4年を迎えるのを前に、首相官邸で記者会見した。首相は、原発事故の被害を受けた福島について、企業の事業再開の支援拡充などを盛り込んだ政策パッケージを5月に決定した上で「自立に向けた将来像」を夏ごろまでにまとめる意向を明らかにした。また、来年3月に集中復興期間が終了した後について「次の5年間の新たな復興支援の枠組みを夏までに策定する」と述べた。
福島支援について、首相は会見で、原発事故を受けて主に避難区域内の商工業者に支払ってきた「営業損害賠償」について、継続を検討する方針を示した。国と東電は来年2月で打ち切るとする素案をまとめていた。首相はその上で「事業再建に向けた支援策を大幅に拡充し、福島再生の政策パッケージを早ければ5月にも決定する。自立に向けた将来像を夏ごろまでにとりまとめる」と述べた。
政府は2011年7月、震災の復興期間を20年度までの10年間と定め、前半の11〜15年度を集中復興期間としている。首相は会見に先立ち、復興推進会議と原子力災害対策本部の合同会合で「できる限り早期に16年度以降の復興支援の枠組みを示す必要がある」と述べ、16年度からの5年間を新たな枠組みと位置付け、必要となる事業や予算などの計画を策定するよう閣僚に指示した。同会合では、一部不通が続いているJR常磐線を全線再開する方針も正式決定した。【仙石恭】
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上原健二
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