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<政活費>甘い支出認識…32議員が自主返還 東大阪市議会
野々村竜太郎兵庫県議(当時)の昨年7月の「号泣会見」以降、各地で「地方議員とカネ」の問題がクローズアップされた。大阪府の東大阪市議会(定数42)では、政務活動費(政活費)の不適正支出が相次ぎ発覚。32人が計約3883万円を自主返還し、半年間で正副議長が2代続けて辞任、1人が議員辞職するという異常事態に陥っている。【新宮達、山口起儀】
同市議会の68歳の元副議長は、実際は1万円の事務所費を6万円と偽り政活費に計上。「事務所で働いている」として義兄の給与も計上していたが、ともにルールで認められておらず5年間の計1180万円全額を返還した。
69歳の元議長は、事務所の賃料や光熱費などの全額を、自身が代表を務める政治団体の収支報告と政活費に二重計上し、351万円を返還。64歳の市議は他人のガソリン代の領収書を添付するなどしたとして131万円を返還した。妻が使った飲食代やガソリン代計4万円を計上していた56歳の市議もいた。
ある市議は「市民の閲覧など当初はチェック機能が働いていたが、徐々に緊張感がなくなっていった。これぐらいなら許される、と認識も甘くなった」と漏らす。議会事務局のチェックも年1回、収支合計が合っているか確認する程度だった。
市監査委員は過去3年分について調べ、1488万円を不適正と認定。市議会は昨年11月から1人当たり支給額を月20万円から15万円に削減し、飲食費の計上禁止など新たなルール作りを進める。だが、議会内で「議員自身の認識が改まらないと意味がない」との声も聞こえる。
政活費や政務調査費を巡っては、他の自治体でもこれまでに、親族名義の土地に建つプレハブ小屋を借りるとして相場の5倍の賃料を計上(京都市議)▽画家・横山大観の図録購入(埼玉県議)▽毛髪活性剤購入(和歌山県議)−−などが発覚している。
◇ルール見直し3割…47都道府県
野々村氏の問題を受けて、47都道府県議会の3割が政務活動費の支出ルール見直しに取り組んでいることが分かった。会計帳簿などのネット公開に踏み切る議会もあり、透明度を高める取り組みが拡大するか注目される。
毎日新聞が今年、47都道府県議会事務局に取材し、14府県議会が昨年7月以降、政活費のルールを見直したか見直しを検討していると答えた。兵庫県議会は昨年10月に内規を改め▽会計帳簿のインターネット公開▽活動報告書提出▽商品名や数量が明確な領収書の添付−−を義務づけるとした。…