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【レポート】米ウエストバージニア州の町テスラでは、皮肉にもテスラ車を購入できない
米ウエストバージニア州にある小さな町テスラ。皮肉なことに、この町ではテスラ「モデル S」を購入することができない。同州のアール・レイ・トムリン州知事がテスラモーターズによる自動車の直接販売を認める法律にサインしなかったため、ウエストバージニア州のどこへ行ってもこの高級EVセダンを買うことができないのだ。
ウエストバージニア州の議会ですでに可決した法案では、自動車メーカーが車両を顧客に直接販売することや、契約代理店以外の店舗で販売目的のために新車を展示することを禁止している。自動車メーカーが州内に5つの直売店を持つことを承認する法案へと改正する試みもあったのだが、変更は許可されなかった。ちなみに、米自動車メディア『Automotive News』によると、法案の提案者の1人、ビル・コール上院議長は自動車メーカーの契約代理店を経営しているとのことだ。トムリン州知事がテスラによる直販店での販売を承認しなかったため、和解策を見つけるというテスラの希望は絶たれたようだ。
ウエストバージニア州でクルマを販売できるようになれば、テスラにとって大きな利益となったことだろう。モデルSの登録台数が2番目に少ない州であることを考えると、市場は大きなものではないかも知れない。しかし、地元でモデルSの購入を希望する顧客はいるはずだ。テスラモーターズはすでにオハイオ州で3店舗、ペンシルべニア州で5店舗の営業許可を得ており、ウエストバージニア州で承認されれば新たな市場が開けるはずだった。
ウエストバージニア州の自動車&トラック販売代理店組合は、自動車メーカーとしてのテスラを否定している訳ではなく、問題は代理店を持たず自社のクルマを直接消費者に提供するというテスラの販売形態であると主張している。会長のルース・レモン氏は、「自動車業界の一員でありたいのなら、なぜ他社と同じやり方で販売しないのか理解できない」と『Automotive News』 に語っている。
By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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