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きっかけは中村屋とエロシェンコの出会い ピロシキは詩人の味わい
カレーの中村屋とインド独立運動の関係は、ボースについて書かれた本で知っている人も多いと思う。今回はロシアの詩人の味をご紹介。
中村屋の「新宿ピロシキ」だ。歴史は古い。ロシア文学に関心の深かった創業者夫妻が、1915(大正4)年に共通の知人を通じてロシア(現ウクライナ)の盲目の詩人ワシリー・エロシェンコと出会ったのが始まり。エロシェンコは日本で按摩を習得するために来日していたのだが、国からの送金が途絶えてしまい、気の毒に思った創業者夫妻が、中村屋の敷地内にあったアトリエで身の回りの世話をしたのだそうだ。この出会いがきっかけで、中村屋は1933(昭和8)年にロシア料理の一つであるピロシキを発売した。
今回の新商品「新宿ピロシキ」は、豚肉と程よい酸味のある発酵キャベツ(ザワークラウト)、春雨を煮込み、ふんわり炒めた卵をあわせた深みのある味わい。新宿中村屋ビル内の「スイーツ&デリカ Bonna(ボンナ)」で揚げたてが食べられるから、サクサクの食感も楽しめる。新発売記念キャンペーンで、毎日先着100人に、『新宿ピロシキ』1個無料お試し券を配布中だ。(5日まで)
味というのは、食べる人の経験値に左右される主観的なものだから、どのカレーだって美味しいけれど、中村屋のカレーを食べるとインド独立に寄与した人の深い味がする、という人もいる。どのピロシキだっておいしいけれど、詩人の味はまた格別かも。
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HN:
上原健二
性別:
非公開
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