アギーレ監督、とりあえず解任保留…大仁会長「告発受理されてない」 (1/3ページ) - サッカー - SANSPO.COM（サンスポ）

　

　　日本サッカー協会の大仁邦弥会長（７０）は２４日、２３日のアジア杯準々決勝で敗退した日本代表のハビエル・アギーレ監督（５６）について、進退の判断を保留する考えを示した。会場の豪州から帰国した成田空港で、スペインリーグ監督時代の八百長疑惑の告発が、同国の裁判所に受理されていないことを確認したと明言。決断は先送りとなった。

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　　アジア杯敗退でも、封印は解かれなかった。アギーレ監督に下された判断は、とりあえずの“条件付き続投”だった。

　　「今のままだと続投ですね。アジア杯中は封印してほしいといったが、受理されたという（スペインの）報道があって、それを前提に話した。ただ、現在までに公式に受理されたということは確認されていない」

　　準々決勝の視察から帰国した成田空港で、大仁会長が明らかにした。

　　今月１４日にスペイン紙で「告発受理」と報じられたが、会長によると同国在住の顧問弁護士らの独自調査で、「まだ受理されていない」との報告があがってきたという。「受理されたら分かる」と調査の確度に自信を示し、「受理されていなければ問題ないし、受理された時点で説明をしたい」と改めて強調した。

　　ただ「告発受理の場合に解任はあるのか」との問いには「それは、その時にならないと分からない」と言葉を濁し、否定しなかった。受理の場合、２月にも捜査協力のため裁判所への出頭要請が届く見込みだが、受理されていない可能性も考え、とりあえず進退の判断は保留された形だ。

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　　一方、監督としての手腕には合格点を与えた。連覇を逃して「期待に応えられず残念」としながら、「攻撃力は非常に上がってきている。私は監督の手腕を高く評価している。前回のアジア杯より、組織として相当よくなっている」と話した。

　　とはいえ、アジアで求められるのは結果。２月上旬に予定の技術委員会で、過密日程の中で全４試合に同じ先発１１人で臨んだマネジメント力などに疑問が出る可能性はある。しかし協会の責任を問われた大仁会長は「それは関係ない」と語気を強め、監督にも責任を問わない姿勢を強調した。

　　指揮官の“灰色”の状況に変化はなく、６月にはロシアＷ杯アジア１次予選も控える。成績による解任という選択をしなかった以上、日本協会には八百長疑惑への的確な対応が必要となる。