ギリシャ、今年の財政収支目標は達成困難 トロイカが予想＝独誌

　

　［ベルリン　２８日　ロイター］ – 独週刊誌シュピーゲルによると、ギリシャ向けの支援策を仕切っている国際支援機関の欧州連合（ＥＵ）・欧州中央銀行（ＥＣＢ）・国際通貨基金（ＩＭＦ）から成る「トロイカ」は、ギリシャは今年、基礎的財政収支（プライマリーバランス）目標を達成できないと予想している。

　ギリシャ前政権は昨年、２０１５年は対国内総生産（ＧＤＰ）比で３．０％の基礎的財政収支黒字を達成できるとしていた。ただ同誌によると、あるトロイカ筋は「おそらく無理なのではないか」と語った。

　同誌はまた、左派のチプラス首相の下では改革が進展していない、とし、ギリシャの財政状況は今年１月以来、悪化している、と報じた。

　ショイブレ独財務相の報道官は、報道についてコメントを控えた。

　ギリシャ政府は２７日に、支援の見返りに実施する一連の改革案を債権団に提出した。そのなかで、２０１５年の基礎的財政収支はＧＤＰ比で１．５％の黒字になるとの見通しを示している。現在の対ギリシャ支援策の下では、３．０％規模の黒字達成が義務付けられている。

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