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スーパーの銀ざけ価格が急落、今が買い時
日本は世界で最も銀ざけを消費している(写真:アフロ)
日本の食卓に欠かせない、銀ざけの価格が年明け以降、急落している。日本は世界で最も銀ざけを消費しており、そのほとんどは、チリで養殖された輸入物である。
築地市場の月間平均取引価格は2月に1キログラム当たり676円と、2014年5月につけた最高値835円から約2割も下落。3月以降も下落傾向が続いているもようだ。
天然魚に比べて、漁獲量が安定している養殖魚は、価格が安定するはず。だが、ここ数年は、価格が乱高下する相場が続いている。
■東日本大震災きっかけにいったん下落
きっかけは2011年の東日本大震災までさかのぼる。水産卸各社は国産さけが足りなくなるとにらみ、チリの銀ざけを買いに走った。しかし、震災の影響は小さかったため供給過剰となり、2012年の銀ざけ価格は、過去最安値レベルとなる1キログラム当たり300円台前半まで下がった。
ところがアベノミクスの影響で、2013年には円安が急速に進行。銀ざけの輸入価格は反転上昇を開始した。2014年春に勃発したロシアによるウクライナへの侵攻も、銀ざけ価格の上昇につながった。
「経済制裁を受けたロシアがデンマークやノルウェーから買う代わりにチリで銀ざけを買い付けている」といううわさが業界内を駆け巡り、国内勢がロシアに買い負けまいと高値発注したためだ。
だが実際には、「ロシアは通貨安で購買力が落ち、全然さけを買えていなかった」(大手商社の水産担当者)ことが判明。水産卸が食品スーパーへの卸売価格を吊り上げたために「大手スーパーが取引量を縮小した」(別の水産商社)ことも痛手となり、昨年後半の
続きは東洋経済オンラインにて