信長の陣羽織イメージした襟…和紙使ったシャツ

　

　岐阜市の繊維会社５社が素材に和紙を使ったクールビズ向けの「岐阜シャツ」を開発した。

　　織田信長らがはおった陣羽織をイメージした襟が特徴。来年夏の商品化を目指している。

　　５社は昨年４月に「岐阜シャツプロジェクト」を発足。素材の開発から縫製までを地元で行う商品の販売を目指してきた。「岐阜シャツ」は、高温多湿の岐阜の夏も快適に過ごせるよう、縦糸にポリエステル、横糸に和紙を使った。和紙は、吸湿性や肌触りが良いのが特徴で、「肌着を着ずにそのまま着用できるシャツを目指している」と同プロジェクトのメンバーは話す。陣羽織をイメージした立て襟は、正装として使用できるように大きめのデザインにした。

　　販売価格は未定。同プロジェクトで素材開発を担当したカワボウ繊維の川島政樹社長（４３）は「岐阜シャツを通じて、岐阜のアパレル業界の高い技術力を世界に見せたい」と意気込んでいる。