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名波監督「チーム愛でより強固なクラブになる」…J2磐田が新体制発表
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J2磐田が19日、ホームのヤマハスタジアムで新体制を発表した。新加入した選手11人、スタッフ4人を前に名波浩監督(42)は、「(オファーに)即答で加入を決めてくれた選手やスタッフばかり。クラブ愛を持った人が集まったことで、より強固なクラブになると思う」と、今季最大の目標となる2季ぶりのJ1復帰へ自信を見せた。
その言葉通り、新加入組はクラブに縁(ゆかり)のある顔ぶれが揃った。選手では、仙台から加入したMF太田吉彰(31)と大宮から加入したMF上田康太(28)は、揃ってユース出身で、かつてトップでも活躍した復帰組。中京大から加入したMF清水貴文(22)もユース育ちだ。そのユースからDF石田崚真(18)、MF上原力也、GK志村滉(18)の3選手がトップに昇格した。下部組織出身以外では、デカモリシこと身長1メートル88の大型FW森島康仁(27)がC大阪時代に名波監督と一緒にプレー。「お世話になった監督のためにも、必ずJ1に復帰させる」と昇格宣言し、すでにクラブの一員であることを強調した。
新規スタッフも磐田カラーで染まる。大神GKコーチは1990年代の黄金期を選手として貢献し、菅野淳フィジカルコーチ(49)も当時をスタッフとして支えてきた。ともにプレッシャーを口にしながらも、J1昇格に向け貢献を誓った。
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◆熾烈な競争でチーム力向上へ
オフにはFW陣を中心に、主力組が大量流出した。そうなると、誰が先発組に入るのか見えてこない部分も多いが、そこがクラブの狙いでもある。加藤久GMは「どのポジションでも競争原理が働く」と、熾烈な競争でのチーム力アップに期待を高める。指揮官も「どういうメンバー構成にするか、キャンプを含めた練習の中で見極めていく」とまったくのフラット状態であることを強調し、選手の競争意識を煽った。新体制後に始まった今季の初練習では、選手もそのあたりを十分に承知しており、「試合に出場できる保証は誰にもない。ここからが勝負になる」と口を揃えた。
◆アクションサッカーの踏襲
昨季残り9戦で就任した名波監督は、「高いポゼッションで相手を圧倒して勝つサッカーを目指す」ことを目標にスタート。結局昇格は逃したが、そのスタイルは徐々に浸透してきた。もちろん今季も、その姿勢に揺るぎはない。J2は引いて守るサッカーが主流とも言えるが、会見で指揮官は「リアクションサッカーは一切やるつもりはない」と断言。「自分たちから仕掛けるアクションサッカーで目標(J1昇格)を達成し、上のステージに殴り込みをかけたい」と力をこめ、「J1でも優勝争いを演じ、日本サッカー界に長く名を残すようなチームをつくりたい」と締めた。
クラブの今季スローガンは『繋ぐ』。名門復活へ、アクションサッカーでパスを繋ぎ、クラブ愛で全員の心を繋いだ新生磐田の戦いが、いよいよスタートを切った。(望月文夫)