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新型カローラから装備される「Toyota Safety Sense C」は追突事故の約80%をカバー
マイナーチェンジを受けた新型カローラには、目玉装備としてコンパクトカー向けの最新世代の安全装備「Toyota Safety Sense C」が搭載されています。
フロントウインドウスクリーンの上部、ルームミラー奥にコンパクトに設置されたレーザーレーダー(送信部と受光部)と単眼カメラを組み合わせたもの。
自動ブレーキは約10~80km/h(停止車両に対してなら約30km/h以下で完全停止)という幅広い領域で作動するのは後発らしい強み。実際に発生している追突事故の約80%以上に対応するそうです。
カメラにより白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知するとブザーとディスプレイで警告する「レーンディパーチャーアラート」はもちろん、カメラにより対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知して自動的にハイビームからロービームに切り替える「オートマチックハイビーム」も搭載。
ほかにも、信号待ちなどで先行車が発進しても気づかない場合にブザーで知らせてくれる機能や、シフト操作時における急発進を抑制したり、急ブレーキ時にハザードランプが点灯したりする機能も用意されています。
今回のシステムは、基本的には対車両のみで、歩行者やオートバイなどの二輪車にはまだ対応しておらず、さらにレーンディパーチャーアラートに関しては白線などを認識しつつも、ステアリングのアシストなどによる車線維持機能は設定されていません。なお、対歩行者は上級車種向けに採用されます。
少々物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、標準装備もしくは5万円というオプション設定にしつつ、オプションとしては価格が近い軽自動車用よりも高度な安全装備ということにして、コンパクトカー用は普及を目指し、それ以上の車格に関してはミリ波レーダーなどによる高度な安全運転支援システムを採用するというのがトヨタの方針。
やや出遅れていた感のあるこうした安全、ドライバー支援ですが新世代に移行して一気に商品力を向上させた新型カローラに注目です。
(塚田勝弘)
画像付き元記事はこちら:新型カローラから装備される「Toyota Safety Sense C」は追突事故の約80%をカバー(http://clicccar.com/2015/03/31/300895/)