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田舎に憧れ移住した若者に襲い掛かる「集金地獄」と対処法

 田舎に憧れ移住した若者に襲い掛かる「集金地獄」と対処法

 田舎への移住で失敗しないポイント田舎に憧れ移住した若者に襲い掛かる「集金地獄」と対処法田舎暮らしに憧れる若者が増えています。ゆったり流れる時間、通勤地獄からの解消、空いている道路、新鮮な食べ物、驚くべき物価安、これらは人を健康に、そして人生を豊かにしてくれます。

 しかし、問題もあります。都会のルールと異なる地方独特の人付き合いと理解に苦しみ、せっかくの田舎暮らしを諦めて都会に戻ってしまう人も出てきています。無理して地域に馴染もうとするばかりに、自分を見失ってしまうようです。そこで、東京から田舎暮らしを夢見て移住してきたAさんを例に、田舎への移住で失敗しないポイントを紹介します。

次に何の請求が来るかわからない不安に悩まされる

 都会から田舎へ引っ越してしばらくしたある日、小さな女の子を脇に抱えた初老の男性がAさんの家を訪れました。彼は言います。「是非、自治会に入ってほしい」と。女の子も小さな人形をプレゼントしてくれました。月額800円、少し高いなと思いましたが、嬉しくなったAさんはすぐに快諾して自治会に入りました。後になって「子供は演出だった」ことを知らずに…。

 次の夜、Aさんの家に今度は会計係という人が訪ねてきます。聞くと「公民館の負担金」を払ってほしい、とのことでした。3万円は痛い出費のため渋るAさんに、会計係は「これはみんなの公民館、昔からいる人は10万円払っている」と規約を見せてきます。そこには、確かに彼が言う通り書いてあります。Aさんの心は大きく沈みましたが、財布はだいぶ軽くなりました。

 その後も、体育大会に2,500円、交通安全協会に700円、地区センターに半年ごとに4,500円、地区の神社に年2回4,000円ずつ、除雪協力費に1万円など、移住後で収入が不安定にも関わらず、次に何の請求が来るかわからない不安がAさんを悩ませます。

余計な負担に限界が訪れ、一切の支払いをストップ

 月日が流れて2年目、自治会費は月額1,100円に値上がりしました。改めて計算すれば、さまざまな集金で年額5万円弱の負担を強いられていました。しかも、徴収は必ず訪問集金で、口座振替や送金といった便利な手段はありません。

 もう限界です。Aさんは思い切って、一切払うのをやめました。回覧板も市の広報も来なくなりましたが、ホームページで見ることができました。しかし、ある日「ゴミ集積場は使わせませんよ」と自治会長が通告してきました。痛い代償です。それでも、民間の廃棄物処理業者で家庭用ゴミが処分できることがわかりました。…

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