細貝、走って難病啓発「兄のように病気と闘う人たちを応援したい」

　

　　サッカーのドイツ１部リーグ、ヘルタの細貝萌（２８）が２７日、札幌市内で開かれた難病の慢性血栓塞栓性肺高血圧症（ＣＴＥＰＨ）を啓発するランニングイベントに参加し「この病気で苦しむ人の存在を広く知ってほしい」と呼びかけた。

　　ＣＴＥＰＨは肺の血栓により心不全が引き起こされる国指定の難病。細貝は、この病気の「啓発大使」に任命されており、リーグ戦や日本代表戦で１キロ走るごとに１０００円を患者支援に取り組む活動や団体に贈ることにしている。

　　この日は約１６０人とともに、ＣＴＥＰＨの病状を診断する項目の一つで、６分間に歩いた距離を測る「６分間歩行」にちなみ６分間のランニングをした。腎臓疾患のため、幼少時にサッカーを断念した兄がいるという細貝は「兄のように病気と闘う人たちを応援したい」と力を込めた。（共同）