非効率な古い文化をスマートに。『スマート内覧』試験運用開始

　

　時代に合わせて効率的に変わりたい古くからの文化や習慣が根強く残る不動産業界。非効率な現状に、また新たな風が吹こうとしている。不動産物件の内見の案内をスムーズに行う為に、新しいシステムの試験運用が開始された。
　
　『スマート内覧』を2015年3月19日から4月末まで試験運用するのは、不動産、住宅情報サイト『HOME’S』などを運営する株式会社ネクスト。スマートロックロボット「Akerun（アケルン）」を提供する株式会社フォトシンスの協力のもと、今回の試験運用にいたる。
　
　鍵の貸し借りが不要に今まで、入居検討者を物件の内覧に案内する際には、その物件の管理会社に仲介会社が出向いて鍵を借りていた。管理会社が遠かったり、複数の内覧希望があったりする場合、とても手間がかかる為、キーボックスを設置したり、番号ロック式の鍵を付けたりと対応していたが、現状セキュリティ面の課題が残っていた。
　
　「Akerun」は、世界初の後付け型スマートロックロボットで、既存のドアの鍵（サムターン）に後付するだけで、スマートフォンが鍵になる画期的なスマートデバイスだ。不動産仲介会社の営業担当者がアカウントを取得し、アプリ上で管理会社に申請すると、スマートフォンを鍵として利用が出来るようになる。
　
　2015年3月19日から4月末まで、東京都足立区、江戸川区、神奈川県横浜市で実施。2015年3月19日と20日には、試験運用開始にあたって不動産仲介会社向けにスマートキー体験会を開催する。今後も、『スマート内覧』が業界に浸透し、活用されるべく、試験運用の結果から実用化に向けた改善を行っていく。
　
　(画像はニュースリリースより)

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