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飼育豚「幻霜スペシャルポーク」が「ザ・広島ブランド」に選ばれた養豚場、(株)幻霜ファームが破産開始決定
(株)幻霜ファーム(TSR企業コード:742075249、広島市安佐北区安佐町久地1238-136、設立平成18年9月、資本金8000万円、永棟修二社長)は2月20日、広島地裁に破産を申請し2月26日、破産開始決定を受けた。破産管財人には石口俊一弁護士(石口俊一法律事務所、同市中区八丁堀4-24、電話082-222-0072)が選任された。
負債総額は約4億7000万円。
ブリーダーとして知名度の高かった前社長を中心に、パン工場より出るパンくずを飼料として飼育した豚を「幻霜スペシャルポーク」ブランドとして展開。脂肪分がバランス良く含まれる肉質が高い評価を受けて、広島市の認定する産品である「ザ・広島ブランド」にも選ばれるなどしてブランドバリューを高め、付加価値の高い商品として小売店や飲食店などでも広く使われていた。またマスコミへの露出度も高く、地元テレビ局や雑誌などの媒体、全国ネットの番組にも取り上げられるなどしていた。
しかし、前社長は資金管理など経営に関する能力には甘さがあり、業績は低調に推移して資金的に困窮。平成24年9月に地元運送業者である(株)ティーユーロジネット(TSR企業コード:740087487、広島県安芸郡坂町)の会長、副会長、社長が役員に就任するとともに、資金支援を受けた。しかし、これ以降も資金不足は解消せず、25年に入って従業員に対する給与遅配が頻発するようになり、同年11月21日には前社長が失踪する事態となった。
これに伴い、ティーユーロジネットの会長が私財を投入することで急場をしのぎ、26年2月には同社の社長である永棟修二氏が社長を兼務することで、事業再建をめざしていた。しかし、前社長と債権者とのトラブルや動物を扱うという事業の特性もあって再建策も思うように進まず、26年11月末をもって豚を全頭処分して法的手続に向けた準備を進めていた。