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[注目トピックス 日本株]エイアンドティー Research Memo(11):5ヶ年計画は売上高100億円、経常利益10%を超えた後に重点
*16:52JST エイアンドティー Research Memo(11):5ヶ年計画は売上高100億円、経常利益10%を超えた後に重点
■5ヶ年計画の策定
次にエイアンドティー<6722>の創業以来38年にして初めて公にする5ヶ年計画に関して、2014年12月期の決算説明会及びその後の独自取材によって得られた情報をもとに内容の推測を試みる。
(1)国内市場
国内は大きな成長が望めないものの、同社の収益基盤として着実な拡大を目指す。具体的には、(a)収益基盤が安定してきた臨床検査情報システムと検体検査自動化システムの新規案件の獲得に注力(b)検体検査装置と試薬は、OEM先との連携を強化(c)製品の後継機種の開発及び新市場向けの製品の開発—などが柱となる。
臨床検査情報システムと検体検査自動化システムは、営業及びエンジニアの数を増やす。これは従来の戦略の継続である。営業社員の増加により、直接受注を拡大させる。また、エンジニアの増員でシステム構築の標準化をできる限り実現していく。
検体検査装置と試薬に関しては、OEM商品である電解質センサーなどの電解質製品はOEM先と協調して改良を重ね、商品の差別化を図る。さらに、OEM先の新製品にも柔軟に搭載できるような設計にし、試薬や消耗品の販売拡大を図る。
研究開発に関しては、品質保証の強化を基本としてより品質の高い商品の開発を進める。新市場向け商品に関しては、2015年12月期の新製品として既に紹介した、「CLINILOG STraS」など、中小規模病院向けの商品の開発などが考えられよう。
(2)海外市場
収益基盤となる国内市場に対して、海外市場は同社の成長のけん引役となると見込まれる。今のところ、具体的な戦略の柱としては、(a)検体検査装置に搭載される電解質センサー及びグルコースセンサーのOEM供給の拡大(b)血液凝固分析装置「CG02N」の拡販(c)検体検査自動化システムの拡大(d)臨床検査情報システムの展開の可能性の検討—などが柱となる。
電解質及びグルコースセンサーは、同社の創業当時からのコア技術であり、海外市場においても競争力が期待できる。既に第2位の大株主である日本電子<6951>、米国のベックマンコールター、中国の生化学分析装置メーカーなどへのOEMを通じて海外市場にセンサーは出ているが、今後は、さらにOEM先を増やしていく。併せて、直接販売も進めていく。また、商品に関しては、従来は日本の商品を海外向け仕様にするという対応だったが、今後は、基礎開発の段階から海外市場向けの商品として開発し、販売先の国の規制やニーズにより迅速に対応する。…