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[注目トピックス 日本株]エイアンドティー Research Memo(9):2015年12月期に戦略商品の新製品の発売を計画
*16:43JST エイアンドティー Research Memo(9):2015年12月期に戦略商品の新製品の発売を計画
■2015年12月期の業績予想
(2)トピックス
2015年12月期には、研究開発費の増加の他にも大きなトピックスが予定されている。1つは、戦略商品の新製品の発売である。臨床検査情報システムにおける検体検査ソフトウェアモジュール「CLINILAN GL-2」の後継システムと、検体検査自動化システムにおける中小規模病院向けの新システム「CLINILOG STraS」である。発売初年度となる2015年12月期は品質保証の観点から国内だけで発売し、大量に売り込みを図ることもあえてしない方針となっている。エイアンドティー<6722>は品質保証の確保を行ったうえで、2016年12月期以降は国内販売を拡大するほか、海外への売り込みも図る計画で、収益貢献が期待できると考えている。
後継システム「CLINILAN GL-3」は、血液検査のデータ処理業務が簡単にできるソフトウェアだが、画面の見やすさや使い勝手を改良している。ユーザーである現場の技師の声を丹念に集めて集約した。同社が2013年に発売した情報統合化システム「CLINILAN Core」とセットで新規・更新需要を開拓する。
「CLINILOG STraS」は、血液検査に最低限必要な機器をつなげて検査の自動化を実現する。これも、現場ユーザーの声を反映して開発した。同社の顧客は大学病院などの大病院が多く、検体検査自動化システムも大型機種だが、この新製品によって中小規模病院という新市場を開拓する。
もう1つのトピックスは、中国事業である。2015年12月期は、東軟安徳の試薬工場建設の遅れに伴う事業の遅延を取り戻す方策を打つ予定となっている。具体的には、現地の試薬メーカーと新たに提携をする方向で調整を進めている。提携先はまだ明らかにされていないが、この提携先に試薬の製造を委託し、現地で生産した試薬の販売を年度内にスタートさせる。また、この提携先とは東軟安徳の工場での生産がスタートできるようになった時点でも提携を継続する。安定した供給体制の確立のために2拠点で試薬製造を行うことを検討するほか、機器の洗浄薬といった試薬以外の消耗品の製造なども展開していく方針となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
《FA》