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【ハンギョレ新聞】「革新と保守は相手を悪魔化すべきでない」=ジョナサン・ハイト(道徳心理学者)
◆[インタビュー]革新と保守は相手を悪魔化すべきでない
◇『正しい心』著者ジョナサン・ハイト ニューヨーク大学スターン経営大学院教授
・道徳が人間の判断や集団行動を決定
・スター思想家となった道徳心理学者
・韓国系夫人と家族と共に訪韓
「意見が異なる革新と保守が向き合うより重要なのは“条件”を創り出すことにある。
相手を悪魔化せず互いの“正しい心”を理解すれば独善を減らせる」。
道徳心理学者ジョナサン・ハイト ニューヨーク大学スターン経営大学院教授が韓国を訪問した。
彼は2012年に米国で『正しい心』(原題:The Righteous Mind、写真、
邦題は『社会はなぜ左と右にわかれるのか』)を出版し、
米国の国際外交専門誌フォーリン・ポリシーが選ぶ「世界100大思想家」に選ばれた。
『正しい心』は人間の判断と集団的行動を決める要因が“道徳”であるところから出発する。
この考えに基づき2008年のTED講演で「革新と保守の道徳的な根」を説明し、
スター思想家に浮かび上がり、同年の米大統領選挙当時、保守層の道徳心を考慮する方向で
民主党大統領選挙の戦略修正を勧告しバラク・オバマ大統領当選に寄与した。
今年研究年を迎え家族と共にアジア6カ国を巡回している彼と、先週ハンギョレ新聞社で会った。
「妻は韓国系、私はユダヤ系として両家ともに子供たちに献身的で教育を重要視するという
共通点がある。
家庭環境も似ていて大きな困難はなかった」。そのためなのか今回が初めての訪韓だが、
韓国文化と歴史についての理解は深かった。
「韓国の場合、世代格差が途方もなく大きいが、これは最近富を蓄積したアジア各国で
共通の現象だ。戦争で幼い時期に安保と生存の脅威を受けた父母の世代と、
繁栄と安全を当然と感じる子供世代の間で葛藤が尖鋭になっている」
「セウォル号事故と処理過程で明らかになった韓国社会陣営間の意見対立は深刻。
若い世代から50代の見解の違いも大きい。さらに広がれば災難呼び起こすことも」
「革新と保守は相手の“神聖冒涜”慎まねば、理解と相互補完を通じ一緒に暮らすべきだ。
昨年4月、韓国語版(ウンジン知識ハウス刊)が出版される5日前、セウォル号事故が起きた。
米国で事故の報せを聞き、事故原因と処理過程で韓国社会の見解が分かれたことも
知っていると語る。
ハイト教授は韓国社会の政治的両極化を扱ったイ・ネヨン高麗大政治外交学科教授の
論文を示しながら、「韓国の場合は2004年の総選挙を基点に進歩(革新)と保守両陣営の
意見対立が深刻になり、若い世代と50~59歳の見解の違いが深刻に広がった」と説明した。
「もっと前にそうした事態になっていれば、今のように極端な雰囲気にはなっていなかったかも
知れない」という。
問題はに二大政党の議会構図でますます広がる政治的見解の違いが
災難を呼び起こすこともあるということだ。
彼は『正しい心』を構想した理由について「なぜ(米国の)民主党が
庶民層に腹立たしい思いをさせたのか教えたいと考え書いた」と説明した。
写真:ジョナサン・ハイト教授がハンギョレ新聞社スタジオでセウォル号を象徴するリボンを
背景に立った。彼は「セウォル号転覆事故で多くの子供たちが犠牲になったという話を
聞いた時はとても辛かった」と話した。
http://lpt.c.yimg.jp/amd/20150308-00019836-hankyoreh-000-view.jpg
ハンギョレ新聞 2015年3月8日(日)16時45分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150308-00019836-hankyoreh-kr
※>>2以降に続きます。