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【女優】ネットでは「認めない」との声が上がるも…“声優”と“芸能”の壁を破壊した神田沙也加の実力!第9回声優アワード授賞式
3月7日、第9回声優アワードの授賞式が、文化放送メディアプラスホールで開催された。
アニメ業界の各社が参加する声優アワード実行委員会によって運営されるこのアワードは、
その年に最も活躍した声優、功績を残した声優を称えるために設けられたもの。
主演女優賞を神田沙也加、主演男優賞を小野大輔が受賞。
助演女優賞には沢城みゆき、花澤香菜、助演男優賞に小西克幸、森川智之が名を連ねた。
7日、18時から開催された授賞式でトリを飾ったのは、
昨年大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』にて主人公のアナを演じ、主演女優賞を受賞した神田沙也加。
前日に行われた受賞者の発表でも、神田の主演女優賞受賞が注目を集めていた。
晴れ着姿で登場した神田は、プレゼンターのKADOKAWA 角川書店BC代表取締役専務・井上伸一郎氏から受賞トロフィーを受け取った後のコメントで
「14歳で芸能界デビューして以来、最もやりたかったのは声優だった」と熱く語り、
今後も声優として作品に参加していきたいと意気込みを語っていた。
実は受賞者が発表された6日から、ネット上では神田の主演女優賞受賞に対して、賛否両論が寄せられていた。
受賞を祝う声と共に「本職声優じゃねーじゃん… 声優から選べよ」
「神田沙也加さんは嫌いじゃないが、認めません」といった否定的な声も上がっていた。
http://otapol.jp/images/1503_seiyuaward1.jpg
ところが、登壇した神田の立ち振る舞いは、そうした声を跳ね返す凄みを放っていた。
通例、慣れた演者であっても舞台上では緊張して、目を閉じたり口をとがらせたり妙な表情をしてしまう。
しかし、神田はあらゆるタイミングでシャッターを押した写真のすべてが整った表情。
神田の主演女優賞受賞での数分間の挨拶、それが声優業界に与えた影響は劇的であると感じた。
元来、俳優と声優は区別のなく「芸能者」であった。
ところが、いつの頃からか、二つは別の職業のように認識され、“声優”という仕事は狭い村の中で限られたファンだけを相手に商売する典型的なムラ社会になっていた。
ところが、神田の受賞と舞台挨拶は、わずかな時間でその差を埋めるパワーを、居合わせたすべての人々に見せつけたのである。
もし、主催者がそこまで見越した上で受賞を決定したのであれば、現状に相当な危機意識を持っていたということだろう。
新たなステージへと移行を始めた声優業界で生き残ることができる芸能者は誰か。
(取材・文/昼間 たかし)
http://otapol.jp/2015/03/post-2595.html
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