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アジレント、ベンチトップ型並みの確度のハンドヘルドアナライザを発表
計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは9月3日、ベンチトップ型測定器並みの確度を実現するハンドヘルドアナライザ「Agilent FieldFox」14モデルを発表した。
同製品群は、屋外や開発・設計ベンチにおいてエンジニアが使用することを想定して設計されており、衛星通信、RF/マイクロ波の基幹通信、軍事用通信、レーダシステムなど、様々な試験用途に適していると同社では説明している。
このうち、FieldFoxマイクロ波アナライザは、ケーブル&アンテナアナライザ、スペクトラムアナライザ、ベクトルネットワークアナライザ、各種機能を1台に搭載したコンビネーションアナライザ。各モデルとも小型・軽量(3.0kg)、防塵、防滴設計で、9/14/18/26.5GHzの周波数帯のモデルを用意している。
屋外の厳しい環境下における耐久性を確保するため、完全密閉されたFieldFoxは、U.S. MIL-PRF-28800F Class 2に準拠しており、屋外での操作性向上のため、縦形の筐体および大型のボタンを採用した。また、小型で高性能、多機能かつ低価格を実現しており、研究開発・設計部門において、オシロスコープやマルチメータ同様に各エンジニアが1人1台で専有するRF/マイクロ波アナライザとしても最適な製品となっている。
FieldFoxマイクロ波ベクトルネットワークアナライザ(VNA)はフル2ポートSパラメータ測定が可能で、±0.004dBの低トレースノイズ、ならびに94dB(18GHzまで)というダイナミックレンジを持つ。マイクロ波のハンドヘルドアナライザとしては業界で初めてとなる、外部アクセサリなしで簡単に校正を実施できるQuickCal機能を搭載。これまでの測定器では、テストポートケーブルを接続した場合、外部校正キットを使って、再校正を行う必要があった。
FieldFoxマイクロ波スペクトラムアナライザは、±0.5dBの振幅確度を実現。また、電源投入時やウォームアップの待ち時間不要であり、即座にトランスミッタの評価を、正確に行うことが可能。-111dBc/Hz(10kHzオフセット)の位相雑音により、所望の帯域内でより多くの信号を検出することができる。また、105dBのスプリアスフリーダイナミックレンジにより、高出力の信号がある環境でも、低出力の信号を測定することができる。
コンビネーション・アナライザの基本機能はケーブル&アンテナ試験だが、スペクトラムアナライザ構成、ベクトルネットワークアナライザ構成で購入することも可能。また、現場での様々な測定ニーズに対応できるよう、FieldFoxにパワーメータ、独立した信号発生器、ベクトル電圧計、干渉アナライザ(妨害波解析機能)、可変DC電源、周波数カウンタ、内蔵GPSレシーバもオプションで搭載できる。
なお、今回発表の14モデルのうち、「N9913A(4GHz)」と「N9914A(6.5GHz)」の2モデルは、RFコンビネーションアナライザとなっている。すでに、統合型RFアナライザ「N9912A(4/6GHzモデル)」と高確度のRFベクトルネットワークアナライザ(4/6GHzモデル)」は提供であり、この2モデルはラインアップを拡充させたもの。価格は9GHz基本モデルが162万3600円からとなっている。
ベンチトップ型測定器並みの確度を実現するハンドヘルドアナライザ「Agilent FieldFox」