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アジレント、最大30MHzの波形発生器「33500B」シリーズ8機種を発表
計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは8月22日、1もしくは2チャネルで最大30MHzの波形発生器「33500B」シリーズ8機種を発表した。
波形発生器「33500B」シリーズ
同製品は、高い波形品質を実現する独自の波形生成技術「Trueformテクノロジー」を搭載、電子機器の設計など、テストに要求される波形品質が高い用途に最適だと同社では説明している。最高クラスの低ジッタ、低高調波歪み、低スプリアスを実現しており、ユーザーがテストに必要な波形を忠実に生成可能。優れたジッタ性能により、正確な立ち上がりの信号を生成できることから、回路の設計におけるタイミングの問題を低減することが可能となる。また、0.04%未満の高調波歪み、75dBc未満のスプリアスにより、低ノイズで、信号忠実度の高い波形を発生。これにより、設計の評価において正確な測定結果を得ることができるという。
40ピコ秒のジッタは、同クラスの他製品と比べ10倍以上改善されており、システムクロックとして、他の測定器のタイミング調整やトリガをより正確に設定することができる。また、16ビット分解能により、出力を1μVまで設定が可能。近年、増加している低電圧回路・機器の試験に有用という。
搭載する機能では、波形合成機能は1チャネルのみで、信号にノイズを加えて、マージンや歪みの試験が可能。2チャネルモデルでは、最大4つの信号を合成ができる。可変帯域幅ノイズでは、内蔵ノイズ発生機の周波数帯域幅を調整できる。波形シーケンスは、事前に設定した複数の波形を指定した順番に発生することが可能。波形発生機本体のメモリ消費を抑えながら、長時間にわたる複雑な波形を生成できる。PRBSパターン生成は、別にパルスジェネレータを用意することなく、PN7やPN19など、標準となっているPRBS(擬似ランダムバイナリシーケンス)パターンを生成する機能で、デジタル・シリアルバスの評価に有効という。オプションのべースバンドIQプレイヤは、高価な信号発生器を用意することなく、2チャネル波形発生器でIQ信号を再生できるワイヤレス通信向けの機能となっている。振幅利得、チャネルオフセット、チャネルスキューなど、信号を補正する機能も搭載している。
価格は税抜きで、以下の表の通り。発売開始に合わせて、2013年2月末日まで、30MHzモデル(任意波形機能付きモデルのみ)を20MHzモデルと同等価格で提供するキャンペーンを実施している。本体の購入後でも、後日ライセンスを購入することで、ユーザー自身がソフトウェアで、周波数、任意波形機能、メモリなどをアップグレードできる。
「33500B」シリーズの販売価格