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テクトロニクス、小型軽量で安価なベクトル信号発生器を発売
テクトロニクス社は3月4日、本体寸法が幅21cm×高さ11cm×奥行き35cmと小さく、本体質量が5.4kgと軽いRFベクトル信号発生器(RF VSG)「TSG4100Aシリーズ」を発売した。主に、無線通信システムの基地局用モジュールや基地局用電子部品、端末用モジュールや端末用電子部品などの評価に使用する。
信号発生が可能な最高の周波数は6GHz。発生可能な最高周波数の違いによって3つの品種を用意した。周波数が2GHzの「TSG4102A」、4GHzの「TSG4104A」、6GHzの「TSG4106A」である。価格(税別)はそれぞれ、64万8,000円、84万6,000円、152万8,000円。オプションの「ベーシック・ベクトル変調パッケージ(VM00)」を搭載した機種も用意している。VM00の価格は35万8,000円。これらの価格は競合他社のベクトル信号発生器に比べると、4割前後ほど低いとテクトロニクスは主張する。
ベクトル信号発生器「TSG4106A」(左下)の出力信号(IQベース信号)をテストボードでベクトル変調し、その出力をUSB接続のリアルタイム・スペアナ「RSA306」(右手前)に入力してノートPCの液晶ディスプレイに表示したところ
ベクトル信号発生器「TSG4106A」の外観
TSG4100Aシリーズが標準機能として備えるのはアナログ変調信号の出力機能で、振幅変調信号、周波数変調信号、位相変調信号、パルス変調信号である。オプションのベーシック・ベクトル変調パッケージは、ASK信号、FSK信号、PSK信号、QAM信号、CPM信号、MSK信号、VSB信号を出力する。
出力周波数の確度は0.02Hz(周波数1GHz、オプション「M00」使用時)、位相雑音は-113dBc/Hz(周波数1GHz、オフセット20kHz)、出力信号レベルは最小-110dBm~最大+16dBmである。
周波数安定度を高めるオプション(オプション「M00」)として、温度制御型水晶発振器(OCXO)を用意している。周波数の温度ドリフトは±0.003ppm未満(0℃~+40℃)、1年間の経時変化によるドリフトは±0.05ppm未満ときわめて小さい。
外部インタフェースとしては、USB2.0のホスト、イーサネット(10/100Base-T)、GPIB、RS-232を備える。
「TSG4100Aシリーズ」のオプション一覧