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IDT、中型の電子機器向けにワイヤレス給電チップセットを発表
IDTは、 タブレットやファブレットなど中型の電子機器の機能を拡張するワイヤレス給電チップセットとして、トランスミッタIC「P9240」とレシーバIC「P9022A」を発表した。
同チップセットは、電磁誘導方式充電の規格団体であるWPC(Wireless Power Consortium)のミディアムパワー仕様に準拠しており、同時に動作することで10Wの電力を供給する。
P9240はコンパクトなトランスミッタICで、入力範囲が広く15Wまでの電力伝送に対応する。チップサイズは5mm×5mmで、一体型の32ビットARM Cortex-M0プロセッサを搭載し、統合性が高く、外付け部品が最少数で済み、開発の手間と基板スペースを削減できる。
一体型のステップダウンレギュレータを備えているほか、エナジースター規格に準拠した低い待機電流が特徴。電磁干渉に関する高い指標を備えた独自技術のスルーレート制御ドライバを搭載するため、OEMは数dBの余裕を持ってCISPR22クラスB試験に合格できる。また、電圧と電流を同時に復調することで、レシーバとトランスミッタの間の通信がより安定。トランスミッタは、I2C、SPI、UARTのシリアルインタフェースに対応している。
P9022Aは10Wのワイヤレス充電レシーバICで、大きなバッテリーを持つタブレットやファブレット、スマートフォンの充電をより速く行える。独自技術のバックチャネル通信機能を備える。2方向の通信プロトコルにより、ユーザーは動作性能と識別・認証機能をカスタマイズできる。
一体型のマイクロコントローラによって柔軟なプログラマビリティを実現し、WPCに準拠したすべての中電力レシーバコイルを最終製品に使用できる。また、一体型の同期式フルブリッジ整流器と、高効率で一体型の同期降圧型コンバータを搭載。さらに異物検出機能(FOD)が改善されており、安全性が高まる。
IDTのワイヤレス給電チップセット