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ブログの復権:2015年のブログプラットフォーム(2)
ブログの復権:2015年のブログプラットフォーム(2)2015年03月16日
TEXT:小川 浩(シリアルアントレプレナー)
前編はこちら>ブログの復権:2015年のブログプラットフォーム(1)
Tumblrの投稿画面
dinoの投稿画面
Mediumの投稿画面
上記画像は、新型のブログフォーマットを有するTumblr、dino、Mediumといったサービスの投稿画面だ。FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワーク系サービスはもちろん、従来のブログとも異なる様子がひと目でわかるだろう。
ソーシャルネットワーク系のサービスは、
・タイトルがない
・テキスト、画像、動画、リンクなどのオブジェクトをまず選択して投稿する
・ストリーム上に投稿された記事は、一覧性を高めた表示形式
・短文や画像だけなどのマイクロコンテンツを得意とする
・ハッシュタグをサポートする
といった特徴をもつ。
対して従来のブログは、
・タイトルが必須
・基本的にテキストの投稿をメインとして、画像や動画などを付属的に挿入
・タイムライン構造ではあるが一覧性を犠牲にしてもクリック数を稼ぐ(SEO対策のひとつといえる)
・基本的に長文を作成させるUIやフォーマット
・タグではなくカテゴリ
といったことが特徴だ。
こうした特徴に対して、新型のブログフォーマットを有するサービスは、表示面ではソーシャルネットワーク系サービスの影響を色濃く受けて、ストリーム構造で一覧性が非常に良い。ハッシュタグを取り入れていることも、ソーシャルネットワーク系サービスに慣れたユーザー体験を再現しようとしている。また、オブジェクトを選択して、それらを積み上げるようにコンテンツを生成するような投稿画面をもつほか、比較的長文を書きやすいような構造で、タイトルを必須にしている場合が多い。
このようなサービスは、自身の思想や意見などを体系立てて、肩書きと切り離してインターネットに公開したいと考えるユーザーに求められている。そしてこのようなサービスが、今後非実名のソーシャルオピニオンネットワークサービスとして発展していくと考えられるのである。
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[筆者プロフィール]
おがわ・ひろ●シリアルアントレプレナー。…