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先端プロセサの発表が盛りだくさん
2012年8月27日、米IEEE主催の世界的なハイパフォーマンス・チップに関するシンポジウム「Hot Chips 24」が開幕した。Hot Chipsはこれまでスタンフォード大学のメモリアルオーディトリアムで開催されてきたが、今年は改装中で使用できないとのことで、シリコンバレーのApple本社からほど近いDeAnza CollageのFlint Center of Performing Artsという劇場を借りての開催となった。
Hot Chips 24の会場となったFlint Center
8月27日の月曜はチュートリアルで、28日、29日が本会議となる。28日の開会直後の基調講演はAMDのMark Papermaster CTOが”Ambidextrous Ecosystem”と題して講演を行う。そして、29日の基調講演には、EMCの情報インフラストラクチャ製品部門の社長兼COOで、VMwereのCEOを兼任するPat Gelsinger氏が登場する。Gelsinger氏はIntel時代には露出度が多かったが、プロセサ関係の学会に登場するのは久しぶりである。
28日の最初のマイクロプロセサのセッションでは、Intelの第3世代コアプロセサのアーキテクチャと電力制御、AMDの次世代低電力コアJaguarの発表が行われる。そして、メニーコアのセッションでは、Intelの最初のメニーコア製品であるKnights Cornerが発表される。噂程度の情報はあるが、Knights Cornerが学会発表されるのははじめてであり、注目の発表である。また、このセッションでは、AMDのBobcatコアの次のJaguarコアを搭載するTrinity APUが発表される。
29日の午後に、データセンターチップのセッション、それに続く最後のセッションがビッグアイアンと題するセッションである。この2つのセッションはサーバ用のプロセサのセッションで、IBMのPOWER7+、IntelのXeon E5 2600、AMCの64bit ARMプロセサX-Gene、富士通の16コアのSPARC64 X、Oracleの16コアSPARC T5、IBMの次世代メインフレームプロセサのzNextと盛り沢山の発表が行われことになっている。