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TI、車載カメラ向け転送用FPD-Link IIIチップセットを発表
Texas Instruments(TI)は、車載グレードFPD-Link IIIチップセットファミリの最新製品として、シリアライザ「DS90UB913Q」とデシリアライザ「DS90UB914Q」を発表した。
2製品は、シリアライザ/デシリアライザ(SerDes)チップセットで、画素数がメガピクセルレベルのドライバアシストカメラモジュール向けに、ソフトウェアコストとワイヤ本数を削減しながら、ビデオおよびデータのシームレスなインタフェースを提供し、消費電力、コスト、重量の低減を実現する。また、ミッドレベルおよびエントリレベルの車載カメラセーフティシステムに適していると同社では説明しており、衝突防止、交通信号/歩行者認識用のフロントビューカメラ、後進時の安全確保のためのリアビューカメラ、駐車アシストのための全周囲カメラなどへの用途が想定されている。
また、複数のカメラ・モジュールと先進的な画像解析機能の組み合わせにより、道路状態の監視、危険の察知、衝突防止を可能にする、車両の安全確保のためのコンポーネントとして、車載カメラシステムの重要性が増しているが、同チップセットを用いることで、ケーブル配線の所要スペースの低減とフレキシブル化を図りながら、複数のカメラとディスプレイの電子制御ユニット(ECU)への接続が可能になるという。
シリアライザ「DS90UB913Q」は実装面積が25mm2、10~100MHzのピクセルクロック、10/12ビット長のピクセルを実現する。アダプティブレシーバイコライザ「DS90UB914Q」は、イコライザの自動ゲイン調整機能により、動的/長期的ケーブル損失変動を補正する。1本のツイストペアケーブル上で連続/双方向制御チャネルを実現し、低いレイテンシで複数のカメラの正確な同期が可能となる。さらに、最大1.4Gbpsと、低シリアルライン・データレートによりシステムコストを低減する。この他、「DS90UB914Q」の内蔵2:1マルチプレクサにより、ECUのビデオプロセッサが2台のカメラ信号源からコンテンツを選択可能。動作温度範囲は-40~105℃。
「DS90UB913Q」と「DS90UB914Q」は、車載ビジョンプロセッサ「TMS320DM8148」、42V、500mA SIMPLE SWITCHER降圧型レギュレータ「LM22671」、500mA LDOレギュレータ「LP38693」など、同社の車載ビジョン制御ビルディングブロックとの組み合わせが可能となっている。
なお、パッケージはシリアライザ「DS90UB913Q」が5mm角の32ピンQFN、デシリアライザ「DS90UB914Q」が7mm角の48ピンQFN。価格はそれぞれの1000個受注時で5.36ドル。すでに出荷が開始されている。また、両製品をサポートする評価キット「SERDESUB-913ROS」の価格は399ドル。両デバイスのIBISモデルも提供している。
車載用カメラ向け転送用FPD-Link IIIチップセット