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各社が「5G」への取り組みを展示――Ericssonは5.3Gbpsを実現、“免許不要”の「LTE-U」も注目集める
2014年から通信事業者やベンダー各社が本格的に取り組み始めた「5G」通信の試み。3月2日~5日にスペイン・バルセロナで開催された世界最大規模のモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2015」でもさらに大きな注目を浴びていた。
モバイル業界の話題は最新のスマートフォンやウェアラブル端末が中心だが、例えばスマートウォッチはスマホを介してネットに接続するし、新たにSIMカードが入る機種も登場している。さまざまな機器がつながるIoT(Internet Of Things:モノのインターネット)の時代が現実のものになりつつあるが、ネットにつながる機器が爆発的に増えるため、これを支えるには5Gなどネットワークの進化なしには実現が難しい。
●2020年の「5G」実現に向け、協力ベンダーを増やすドコモ
5Gは各社が2020年までの商用化を目指している次世代の通信規格だ。その通信速度は最大10Gbpsを実現するともいわれている。MWC 2015では、Ericssonがブースに5Gの基地局と端末を持ち込み、実際の通信を見せていた。デモは、15GHzの周波数帯を用いて400MHzの帯域幅(100MHz帯4本のキャリアアグリゲーション)と4×4 MIMOを用いた環境で行われた。端末はカートに乗せられ、歩く程度の速度で移動させることもできる。通信速度は下り5.3Gbpsを実現し、会期中に最大5.8Gbpsを記録したこともあったという。
同社をはじめ、Alcatel Lucent、富士通、日本電気(NEC)、Nokia Networks、Samsung Electronicsらと5Gの実験で提携しているのがNTTドコモだ。ドコモブースでも5Gは大きな注目を集め、2月にEricssonと屋外実験で下り4.5Gbpsを実現したことを紹介していた。
またドコモは、Nokiaの「mmWave」技術を用いた実験も披露した。これは70GHz帯という高い周波数帯を使い、移動する端末に電波をビーム状に発射して追従させる技術。帯域幅は1GHzで、歩行速度で移動する端末が2Gbpsの通信を実現したと報告していた。このデモはNokiaブースでも行われていた。
ドコモは会期中、現在の6社に加えてHuawei、三菱電機と新たに5G実験で提携したことを発表した。より高い周波数を利用するミリ波帯での性能改善を目指すという。…