夢乗せて脱線車両復帰 地元高校生が修理代寄付 銚子電鉄で出発式

臨時列車内に掲げられた支援に感謝する寄せ書き旗

　出発式にはCF賛同者や鉄道ファン約50人が集まり、運行復帰を祝福。脱線事故で廃線の危機が頭をよぎったという竹本勝紀社長が「社員一同、感謝の気持ちでいっぱいです。皆さま方の思いやりの気持ちを運行の支えに走り続けます」とお礼と決意を述べ、CF活動の中心役だった大学生、和泉大介さん（18）らとテープカットを行った。

　和泉さんは「電車が走り出して本当にうれしい。お客さんがたくさん乗りに来てくれれば。自分も銚電と一緒に夢に向かって頑張ろうと思う」と話していた。

生徒たちの写真を使ったヘッドマークが取り付けられた

　車両は昭和40年代の車体カラーを復刻したローズピンク色とベージュ色に塗り替えられ、CF賛同者の意向で作られた生徒たちの写真を使ったヘッドマークが取り付けられた。車内には支援活動をする高校生たちの写真が飾られた。

　臨時列車は同駅から外川駅までを一往復。途中の通過駅では「ご支援ありがとうございました」などと書かれた寄せ書き旗を持った社員が電車を出迎え、車掌が「このまちに銚電があってよかったと思われる会社になります」と涙ながらにアナウンスすると、乗客から拍手が起こった。