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富士通、3Dデータを用いたデジタル生産準備ツール「VPS」の最新版を発表
富士通とデジタルプロセスは11月26日、組立製造業向けに、製品の組立プロセスの検討を3次元モデルで支援するデジタル生産準備ツール「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VPS」の最新版「VPS V15L15」を同日より販売開始すると発表した。
同製品は、実機の代わりに3次元データを活用し、組立生産準備における製品レビューから製造指示に至る業務プロセスを一環支援するパッケージソフトウェア。組立手順および組立動画の作成時間を短縮することなどにより、ものづくりのQCD向上に貢献する。
新バージョンでは、製品組立手順の詳細を「組立フロー」図として表す機能に加え、ユーザーが任意に設定する組立行程を1つのブロックとして表現し、各ブロックの関係性を俯瞰できる「組立ブロック」図の機能が提供される。また、CAD未経験者でも使えるよう操作性の向上が図られているほか、他社のCAD製品にも対応している。
「組立ブロック図」で表すことにより、作業の流れ全体を把握することができる
手モデルを含めた干渉チェックを行うこともできる
さらに、作業場のレイアウト検討などを行う「FUJITSU Manufacturing Industry Solution GP4」の最新版「GP4 V11L12」と連携し、ブロックごとの組立情報を取り込み、GP4上で製造現場の工程ごとのレイアウト検討・評価などに利用できる。ちなみに、GP4の最新版ではデータの軽量化が図られており、メモリの使用量を従来から約50%削減することに成功したという。
「GP4」のデモ画面。「VPS」から取り込んだデータを配置し、組立作業の流れをシミュレートすることができる。
「VPS V15L15」の価格は組立動画が98万円(税別)、Standardが400万円(税別)。今後3年間で6000ライセンスの販売を目指すとのことで、出荷時期は12月中旬ごろを予定している。