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JAXAなど、「だいち2号」の観測データを配布開始
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月25日、5月24日に打ち上げた陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の初期機能確認運用および初期校正検証運用を予定通り終了し、同日より「だいち2号」の観測データの定常配布を開始すると発表した。
「だいち2号」は2011年5月に運用を停止した「だいち」の後継機。打ち上げ以来3.5カ月にわたり撮影能力の検証が行われていた。検証では世界各地600の地点を観測したほか、検証期間中に発生した御岳山の噴火などの災害観測にも利用された。
「だいち2号」による御嶽山付近の地殻変動図 (C)JAXA
分解能が1m×3mまで向上したほか、これまでより短い期間で観測データを手に取ることができるようになったため、森林伐採の監視、オホーツクなどの海氷観測のほか、災害発生時の状況把握への利用も期待される。
同衛星の観測データは国内外の協定ユーザーに対して無償あるいは実費で配布されるほか、協定外のユーザーに対して販売されることとなる。販売はリモート・センシング技術センター(RESTEC)とパスコからなるALOS-2データ販売事業体が担う。価格はモード共通でシーンあたり8万円(税抜)で、新規撮影費用が15万円(税抜)となる。
データは衛星データ利用促進プラットフォームから検索・注文できるほか、国内外50社の代理店を通じて販売する予定で、年間5億円の売り上げを目指すという。
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