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米朝さん死去に仁鶴、文枝が悼む声「整理がつきません…」

米朝さん死去に仁鶴、文枝が悼む声「整理がつきません…」

落語家で人間国宝の桂米朝さん(本名・中川清)が19日、午後7時41分、肺炎のために亡くなった。89歳だった。

 通夜は24日に、葬儀は25日に大阪府吹田市の公益社千里会館で営まれる。喪主は長男で弟子の米團治(本名・中川明)が務める。

 米朝さんは2013年夏に肺炎を患って入院して以降は自宅療養に努めており、昨年は72年から続けてきた新年落語会への出演を初めて見合わせた。再び高座で出会えることを願った落語ファンの願いはかなわなかった。

 ともに上方落語界の看板として活動してきた笑福亭仁鶴(78)は「噺(はなし)のネタをいくつか教えていただいて、稽古をつけていただいて、落語のことをいろいろと教えていただいた師匠です。誠に残念です。ご冥福をお祈り致します」と故人を悼んだ。

 また、上方落語教会会長の桂文枝(71)も「米朝師匠の訃報に接し、いま言葉が見つかりません。入門してからずっとお世話になりました。師匠に教えていただいた「二人癖」を始めいろんなネタ、思い出がありすぎて整理がつきません」とショックがありあり。

 「60歳になった時に『師匠還暦になりました』といいましたら『噺家としたらこれからやがな、頑張らんと」とおっしゃっていただいたから、協会会長として今日まで頑張ってこれたと思います。協会会館に車椅子で見に来ていただいたこと、談志師匠と和解の宴に出ていただいたこと、最後にお会いした日、生涯忘れることはありません。本当にありがとうございました。想い出と感謝の言葉がたくさんありすぎて収拾がつきません」と、多くの思いが頭を駆け巡っている様子だった。

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