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[堺雅人]「Dr.倫太郎」で新境地“聞く芝居”
「Dr.倫太郎」での“聞く芝居”について語る堺雅人さん
「半沢直樹」の骨太バンカー、半沢直樹や「リーガルハイ」の破天荒弁護士、古美門研介など強烈な個性を持つキャラクターを演じてきた堺雅人さんの1年半ぶりの地上波連続ドラマとなる「Dr.倫太郎」(日本テレビ系)が15日から放送される。しばらく“動”の役が続いていた堺さんが、一転、さまざまな悩みを“聞いて”、患者たちを導いていく精神科医を演じる。話を聞くのは「不得意かも」と語る堺さんに“聞く芝居”の魅力について聞いた。
堺さんが今回演じるのは、傷ついた人々の心を解きほぐしていく精神科医の日野倫太郎だ。大学では研修医や学生相手に教壇に立って「恋愛は一過性の精神疾患」と語り、大学病院では精神科医としてVIPたちの悩みに耳を傾ける一方、蒼井優さん演じるミステリアスな面を持つ芸者・夢乃に翻弄されていくという役どころだ。
堺さんは、今回「人の話を聞く」ことをなりわいとする精神科医を演じるにあたって、これまで「人のせりふを聞く」芝居をやってこなかったのではないかと感じたと話す。「ついつい自分のせりふばかりを考えてしまいがちで、人のせりふも(自分のせりふの)きっかけだったり、聞いているつもりでもよく聞いていなかったのではないか」とこれまでを振り返る契機になったという。
「過剰に自分の主張をしないようにしていたつもりだったが、人の話を聞くのは不得意かもしれない」と語る堺さん。「半沢直樹」のナレーションも担当した山根基世さんが書いた本「こころの声を『聴く力』」(潮出版社)を読んで、「今大事なのは『話し合う』ことではなく『聴き合う』ことではないか」というメッセージに感銘を受けた。「自分では聞いていたつもりだったんですが、聞くという習慣があったのかなという反省があった」と話す。
「自己表現」をなりわいとする俳優業だが、堺さんは「ともすればインプットではなく、アウトプットばかりに気持ちが行きがちだが、一見受動的に見えるインプットのさまも芝居としては成立するはず」と考えたという。今回のドラマで、実際に相手役のせりふをただ耳を傾けて聞いているだけでも芝居として「間が持つ」のが発見だったという。
そんな堺さん演じる倫太郎を取り巻く数々の“相手役”にも実力派がそろった。夢乃役の蒼井さん、幼なじみの外科医、水島百合子役の吉瀬美智子さんから、余貴美子さん、遠藤憲一さん、松重豊さん、小日向文世さんといったベテラン勢も脇を固め、圧巻の演技をみせている。「この人がいらっしゃるから現場に行くのが楽しいと思える役者さんが何人かいるけれど、今回はそんな方ばかり」と笑顔をみせる。
実力派ばかりの共演陣であえて堺さんが挙げたのは、倫太郎を尊敬する研修医、福原大策役の高橋一生さんだ。「ただ出ているだけである程度のクオリティーが保証される役者さん。芝居の一つ一つのきめが細かくて手を抜いていない」と演技を絶賛。また、ヒロイン・夢乃役の蒼井さんとは映画「ハチミツとクローバー」(2006年)以来の共演。相手を引き込んでしまうような蒼井さんの“静”の芝居が素晴らしいといい、倫太郎を振り回していく夢乃の魅力とも重なる気がするという。
堺さんは「倫太郎は見てくださるお客様の視点のキャラクター」と語る。「人間関係を丁寧に描いているのでやっていて楽しいが、僕が楽しければお客様も楽しいんじゃないかと思いながら演じています」とにっこり。“耳の芝居”に注目してほしいといい、見どころを聞くと「見どころというか“聞きどころ”かもしれない」と話す。そんな堺さん演じる倫太郎に注目だ。「Dr.倫太郎」は15日から毎週水曜午後10時放送。
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