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再び始まった3冠への挑戦。ペップ・バイエルンが目指す「理想と哲学」での勝利
「バイエルンは再び成果への道程に乗る」
ブンデスリーガで首位を走り、ドイツカップで準決勝に進出。そして、チャンピオンズリーグでも準々決勝を迎えるバイエルン。対戦相手にも研究され、苦戦を強いられる展開も増えてきたものの、昨季は失敗に終わった3冠への挑戦を再びスタートさせた。
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ペップ・バイエルンが、再び3冠に挑む。8日に行われたDFBポカール(ドイツカップ)の準々決勝、バイエルンは敵地でレバークーゼンとの一発勝負に臨んだ。
バイエルンの監督ペップ・グアルディオラは、試合が始まってしばらくすると、コートをベンチに脱ぎ捨てた。テクニカルエリアでの指示も熱を帯びていく。
ノイアーとレノ、双方の守護神が好セーブを連発した試合は、120分でも決着が付かない。PK戦に突入する。
バイエルンの1人目のキッカー、ミュラーはゴール左隅に流し込む。ドリミッチが、ペナルティスポットの前に立つ。ノイアーが防いだ。5人目のチアゴを含め全員が決めて、バイエルンの準決勝への進出が決まった。
そして同時に、それは3冠への挑戦が再び始まったことを意味する。ブンデスリーガ、ドイツカップ、そして欧州チャンピオンズリーグ――。昨季は国内の2つのタイトルは獲得したが、CLは準決勝でレアル・マドリーに敗れていた。
9日付のキッカー紙は、レバークーゼンに勝利したことで「バイエルンは再び成果への道程に乗る」と見出しを付けた。同紙は「負傷者達にもかかわらずチームは3冠の夢を見ることが出来る」と小見出しを付けている。
昨季はドイツ、ひいては欧州を席巻したペップ・バイエルンという衝撃も、2シーズン目に入って少し和らいでいるところもある。“幽霊の正体見たり枯れ尾花”とまでは言えなくとも、戦略を練った力のあるチームであれば、バイエルンを苦しめることが出来るということは分かってきた。
昨シーズンは3月中に史上最速での国内優勝を決めたが、今シーズンは4月に入ってもなお、ブンデスリーガのタイトルを手中にすることは出来ていない。4日のリーガ第27節では、凋落の気配すら漂うクロップのドルトムントに、ポゼッションという理想を奪われて、0-1のスコアで辛勝した。
理想と哲学を掲げながら、国内と欧州を制覇する
そしてマルティネス、アラバ、ロッベン、リベリーといった「負傷者達」を抱えていることも、現在の状況を難しくしている。とりわけゲームに変化とアクセントをもたらすリベリーとロッベンを欠いていることは大きい。…