知将モウリーニョ、まず１冠＝イングランドサッカー・チェルシー

　

　 テリー主将（右）と優勝カップを手に笑顔を見せるチェルシーのモウリーニョ監督＝１日、ロンドン（ＡＦＰ＝時事）

　 　【ロンドン時事】１日のイングランド・リーグカップ決勝で、チェルシーがトットナムを２－０で破り、８季ぶり５度目の優勝を遂げた。かつてチェルシーに数々のタイトルをもたらしたモウリーニョ監督にとっては、復帰２季目で初の栄冠。「新たなメンバーでは初めてのタイトル。われわれにとって意味ある勝利だ」と手放しで喜んだ。
　　攻守でカギを握るＭＦマティッチを出場停止で欠いたが、２０歳のズマを代役に起用したことが見事にはまった。
　　守備でリズムをつくると、「第１次政権」からのメンバーで、ＤＦテリー主将が前半終了間際に先制ゴール。後半は今季加入したＦＷディエゴコスタの強烈なシュートがＯＧとなって追加点。隙のない試合運びが強さをより印象付けた。
　　ポルト（ポルトガル）、インテル・ミラノ（イタリア）で欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）制覇、レアル・マドリード（スペイン）でもリーグ優勝。５２歳にして名を成しているが、勝利への欲望は尽きない。「タイトルの数を増やしたい。もっと、もっと欲しい」
　　英メディアは、チェルシーが契約を４年間延長するもようだと報じ、自身も「オーナーに『もう十分だ』と言われる日まで、ずっとこの椅子に座っていたい」と意欲満々。ＣＬとプレミアリーグでも結果を残せば、長期政権も現実味を帯びてくる。