出店攻勢をかける＝ＵＳＭＨの上田社長

　

　 インタビューに答えるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス（ＵＳＭＨ）の上田真社長＝２月２５日、東京都豊島区

　 　ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス（ＵＳＭＨ）の上田真社長（マルエツ社長）はインタビューに応じ、首都圏の食品スーパーの経営環境に関し、「昨年から潮目は完全に変わった。バブル期以来、めったにない機会だ」と語り、収益増を目指し、出店攻勢をかける考えを示した。
　　ＵＳＭＨは、イオン系の首都圏スーパーのマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の３社の経営統合に伴い発足した持ち株会社。上田社長はマルエツとしては「２０１５年度は前年度の２倍に当たる１７店を新たに出店する」と表明した。
　　上田社長は３社が地盤とする首都圏では顧客の所得水準に大きな幅がある点に触れ、「多様性のある消費が起きている」と指摘。「経済性だけを追求すると大きなマーケットを取り逃がす」と述べ、幅広い品ぞろえが必要との認識を示した。