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<選抜高校野球>今治西 主砲・藤原、打線に火
◇第87回選抜高校野球大会(22日、第1試合)
○今治西(愛媛)11−7桐蔭(和歌山)●
ゲームセットの瞬間、勝利の立役者はグラウンドにも、ダッグアウトにもいなかった。だが、この試合の主役は間違いなく、今治西の4番・藤原だった。
一回2死三塁、わずかにバットを短く持った藤原が技ありの先制打を放つ。外に逃げる低めの変化球を拾うように右前へ流した。
主砲が打てば普段の野球ができる。続く山内の2球目、黒木監督のサインは「いつも練習している」というランエンドヒット。先発唯一の左打者で2年生の山内は、流し打った藤原を「見習った」打撃で左中間に適時二塁打した。
藤原はその後、パワフルな本来の打撃で2打席連続二塁打。さらに盗塁も決めるなど攻撃陣を引っ張った。
九回の第5打席、そんな藤原をアクシデントが襲う。1死二、三塁の場面で左耳下付近に死球を受け、担架で途中退場。その時ベンチ前では、こんなやり取りがあったという。「自分に任せてください」と言う山内に、担架の上の藤原が「頼んだぞ」−−。
山内はここでも2球目を思い切りたたき、満塁の走者を一掃する右越え三塁打。自分の活躍はさておき、「先輩のおかげです」。
前監督の不祥事に伴い26歳の黒木監督が就任してわずか2カ月。公式戦初采配を「ものすごく緊張した」と振り返った「兄貴」に勝利をプレゼントできたのだから、主将の藤原も喜びひとしおだろう。まずは負傷の治療。願わくは、次戦でもあの打撃を見てみたい。【山口敬人】
★今治西・藤原が負傷退場 今治西の藤原睦来(よしき)中堅手(3年)が22日、桐蔭戦の九回、頭部付近に死球を受けて退場した。兵庫県尼崎市内の病院で検査を受けた結果、脳内出血はなかったが左耳下に約3センチの傷があり、2針縫った。今後の練習参加に支障はないという。