＜選抜高校野球＞平沼が３連続完投 敦賀気比サヨナラで４強

　

　第８７回選抜高校野球大会は２９日、準々決勝４試合。第２試合は、静岡（静岡）と敦賀気比（福井）が対戦。中盤に同点に追いつかれた敦賀気比が九回に決勝点をあげサヨナラ勝ちした。敦賀気比は４強入りした２０１３年以来２年ぶりの準決勝進出。敦賀気比のエース平沼は３試合連続の完投。
　
　　○敦賀気比（福井）４−３静岡（静岡）●
　
　　敦賀気比は同点の九回、二つの四球で２死一、二塁として３番・林中の左越え二塁打で決勝点をあげた。林中は２回戦の仙台育英戦に続いて決勝点をたたき出した。
　
　　敦賀気比は初回、４番・平沼が右翼ポール際へ２点本塁打を放って先制。二回にも８番・嘉門の中前適時打で加点した。静岡は五回、安打と四球で得た１死満塁の得点機に９番・三瓶のスクイズで１点を還し、１番・鈴木の放った中飛を中堅手がはじいて２者が還り、同点に追いついた。
　
　　ときおり雨足が強まる中での試合になったが、敦賀気比のエース平沼が丁寧な投球で被安打４、９奪三振と好投。初戦、２回戦に続いて１人で投げ抜いて３連続完投で勝利に貢献した。静岡はエースの村木が二回３失点で降板、継投した２番手の村松が６回を無失点と好投したが最後に力尽きた。
　
　　敦賀気比は、昨夏の甲子園の準決勝で１５対９で敗れた大阪桐蔭と３１日の準決勝で再び対戦する。