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「平成のON」についた残酷な差 “正念場”G大田はF中田に追いつけるか
かつて「平成のON」と将来を嘱望されていた2人の若き大砲。日本ハム・中田翔内野手(25)は日本の4番打者に成長したが、巨人・大田泰示外野手(24)は今が1軍定着の正念場だ。
4日、札幌ドームでの日本ハムとのオープン戦に大田は「1番・中堅」で先発。オープン戦初戦から4試合連続で4番を張ったが結果を出せず、3日の同カードでスタメンから外された。
仕切り直しとなったこの日の第1打席は、2球目のファーストストライクを叩き中前打。2回の2打席目は凡退したが「毎回がアピールの場。安打でも凡打でも一喜一憂せず、気持ちにムラをつくらないよう打席に入る」という“思考停止打法”が5回の3打席目に炸裂。再びファーストストライクを強振し、三塁内野安打をマークした。
先発復帰での2安打。原監督は「ヘッヘッヘッ…。泰示は一喜一憂しながら見ると楽しいね」とご満悦。未完の大器は7年目でようやく、初の開幕スタメンをつかみ取ろうかという段階にある。
6年前の2009年。大田はいまや侍ジャパンでも主砲を務める日本ハムの4番・中田と同じ土俵の上にいた。中田は超高校級の怪物打者として入団しながら伸び悩む2年目。同じ広島出身で高卒スラッガーの大田は「中田以上」との呼び声が高い有望新人だった。
2人は札幌ドームで行われた同年の2軍選手による「フレッシュオールスター」で、イースタン・リーグ選抜の3、4番でそろい踏み。MVPに輝いた中田は表向き「やっぱ俺はもってるわ」と喜んだが「2軍でなんぼ打ってもしゃあない」と本音もこぼしていた。
それでも4年目の11年に1軍定着。翌12年から4番を張って昨季は打点王に輝いた。チャンスがもらえず腐りかけた日々も今は「ただ単に力が足りなかっただけ」と振り返ることができる。
一方の大田はさらに伸び悩み、まだ規定打席にも達していない。今季の推定年俸は中田が2億円で大田が1900万円。5年の歳月がもたらした差は残酷なほどに大きい。
3日の試合前練習中、巨人ベンチ前で大田としばし談笑する中田の姿があった。かつて自分もくぐった試練の中にいる同郷の後輩に「チームの雰囲気とかは分からないけど、つらい中でがんばってると思うよ」とエールを送る。日の丸を背負って再び中軸を組む日がくるだろうか。 (笹森倫)