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「鬼のミイラ」ついに発見? その正体は如何に?
山口敏太郎事務所はこれまで日本の妖怪「鬼」にまつわる不思議なミイラを本ミステリー記事にて数多く紹介してきた。
鬼の頭蓋骨や全身写真に鬼の子供、鬼の角、岐阜県に伝わる鬼の首など、その種類は実にさまざまである。
この度、山口敏太郎事務所が手に入れた「鬼ミイラ」は写真や伝承だけではない。なんと、とうとう鬼のミイラの実物を手に入れることに成功したという。
写真は現在、お台場の「山口敏太郎の妖怪博物館」に展示してある鬼のミイラである。
この鬼のミイラは北陸地方のとある民家から発見されたもので、さまざまなご縁があり山口敏太郎事務所が特別に借り入れたものである。
全体のフォルムは大分県下毛群にある古刹「羅漢寺」にかつて展示してあったとされる「鬼の子」のミイラに非常に酷似している。しかし触ったらすぐに折れてしまいそうな手足は羅漢寺のミイラと比べるとやや華奢な印象を受ける。しかしながら、頭部からニョッキリと伸びた角や大きな口は明らかに人間のものとは考えられず、このミイラが只者ではないことを物語っている。
このミイラの正体であるが、まだX線などを使った体内の調査を行っておらず本物かどうかはわからない。通常、これらのミイラが見つかった場合は研究機関などに調査依頼を出し解剖を含めた研究を行うのだが予算の関係上で実現できていない。
しかしながら山口敏太郎事務所のスタッフ数名が独自に調査したところ、このミイラの体内には骨などが無く、また喉元が体まで伸びていないことが判明したため生き物として生きていた可能性はほぼゼロに近いだろう、という結論を出している。つまりは精巧に作られた偽物の可能性が高いということである。
ミイラが偽物の可能性が高いというのは誠に残念ではあるが、山口敏太郎事務所は引き続きこのミイラの正体を研究していく予定である。
写真:お台場「山口敏太郎の妖怪博物館」に展示してある謎のミイラ
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)