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【船旅は人を変える】40時間の乗船で人生を見つめなおした「海の男」のダンディ画像集
北陸新幹線の開通前に、当編集部メンバーはそれぞれの考える最適な手段で、東京から金沢へと向かった。私(佐藤)はフェリーを乗り継ぎ、苫小牧を経由して福井県敦賀に行き、そこから特急で金沢入りしたのである。
今回初めて長い船旅にチャレンジしたのだが、船旅は最高であるとわかった。片道20時間も海の上で過ごしていると、いつしか人はロマンチックになるようだ。そして普段は考えもしないようなことに思いを馳せ、人生そのものを見つめ直すようである。少なくとも私はそう感じた。船の上で一回りも二回りも成長した気分だ。
・船上でも一部ネットがつながった
私にとってもっとも良かったのは、ネットがつながらない環境である。苫小牧へと向かう太平洋上は、驚いたことにドコモ3G回線がつながっていた。陸から約50キロも離れているのに、つながっていることに正直衝撃を受けた。
・海洋につきネット遮断
ところが日本海側へ行くと、こちらの航路は陸から約130キロも離れているので、さすがのドコモでも入らなかったのである。ネット環境は大変便利だが、不必要な情報まで得ていることも多い。それが遮断されることにより、深く考える時間を得られたように思う。
・人生を見つめなおした男の顔
思えば今の仕事に携わるようになって、ずっとネットの情報に触れ続けている気がする。ネットが遮断されることにより、これまでの人生を振り返ったり、将来に思いを馳せたり、大変有意義に時間を過ごせたように思う。どれだけ胸のうちから不安や疑問が湧いてきても、聞こえてくるのは果てしない波の音だけ。まるでそれは、「自分で答えを出せ」と諭してくれているようだった。
そんな人生を見つめなおし、少しは男らしい顔つきになったのではないかと自分では思っている。深く考える時間が欲しいという人は、一度船の乗ってみてはいかがだろうか。
Report:佐藤英典