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少年犯罪は11年連続減少、ただし知能犯は増加、性犯罪は高止まりの傾向
11年連続減少
警察庁の発表によると、2014年の刑法犯少年(14~19歳で犯罪を行った者)の検挙人数は4万8361人(前年比-14.4%)で、11年連続の減少。11年前(2003年)の14万45人から約8万人減少、5年前(2009年)の8万5846人から約半減した。
犯罪者全て(2014年25万1115人)における刑法犯少年の割合は19.3%で、5年連続の減少。少年人口に占める刑法犯少年の割合は6.8%で、こちらも5年連続の減少。ただし成人における成人犯罪者の割合は1.9%に過ぎないため、刑法犯少年の割合、6.8%は高い水準にあるともしている。
また男女別では男子が4万1358人(前年比-12.2%)、女子が2382人(同-25.4%)で、女子が大きく減少しているため、男子の割合が85.5%と増えた。
年齢別では、14歳が1万140人(前年比-2346人)、15歳が1万991人(同-1750人)、16歳が1万9人(同-1985人)、17歳が6977人(同-1070人)、18歳が5279人(同-580人)、19歳が4965人(同-377人)だ。
資料によると、2005年までは16歳が最多となっていたものの、2006年以降は15歳の最多人数が続いているとのこと。
高くなる再犯率
再犯者の人数は1万6888人(前年比-2457人)で、全体同様に減少しているが、検挙人数に占める再犯者率は34.9%で、統計のある1972年以降、最も高い再犯者率になったとのこと。
成人の犯罪でも再犯率の高さは問題になっているが、少年犯罪でも変わらないようだ。
凶悪犯・粗暴犯は減少
殺人、強盗、放火、強姦など凶悪犯の検挙人数は703人(前年比-83人)と、ここ4年程は800人前後で横ばいだったが、約1割減少した。また2005年(1441人)から半減している。
種類別では殺人が50人(前年比-2人)、強盗が451人(同-96人)、放火が80人(同+17人)、強姦が122人(-2人)で、強盗は減少しているものの、殺人・強姦は横ばい、放火は2008年以来の80人超え。
傷害や暴行などの粗暴犯の検挙人数は6243人(前年比-967人)で、凶悪犯同様に、ここ数年横ばいだったが、昨年は大きく減少した。
知能犯は増加
詐欺などの知能犯の検挙人数は987人(前年比+109人)で、2013年まで4年連続で減少していたものが、増加となった。
その内、振り込め詐欺による検挙人数は、311人(同+49人)で、統計を開始した2009年以降、右肩上がりで増加している。
振り込め詐欺では、年少者の受け子(受け取り役)や出し子(ATMなどから引き出す役)の検挙が話題になる。今後も増加は続きそうだ。
中学生の性犯罪
強姦や強制わいせつなどの性犯罪の検挙人数は431人(前年比-25人)で、前年より減少したものの、2011年の346人、2006年の348人などと比較して高止まりの水準にあるとしている。
また触法少年(14歳未満)を含めた性犯罪の検挙や補導の合計人数は625人(前年比-61人)で、こちらも高止まりの傾向がある。さらに中学生が269人(同-25人)と高校生の152人(同-4人)より多いのも特徴だ。
「中学生は子供」のような考えは、もはや完全に捨てるべきだろう。
初歩型非行
万引きや自転車泥棒などの初歩型非行の検挙人数は3万37人(前年比5984人)で、5年連続で減少。
種類別では、万引きが1万3735人(同-3006人)、オートバイ盗が3253人(同-573人)、自転車盗が(同-879人)、占有物離脱横領罪が7602人(同-1526人)とのこと。
刑法犯少年の検挙人数に占める初歩型非行の検挙人数は62.1%。2004年の74.1%、2010年の72.0%から減少しているものの、まだまだ高い割合にあるようだ。
万引きなどは通報や検挙に至らない事件も多いはず。実数はこの倍、3倍と言ったところか。
■警察庁「平成26年中の少年非行情勢について」