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巨人、胸文字TOKYO復活の本音 「松井監督」への布石との声も…
巨人とヤクルトは1日、4月10-12日(東京ドーム)と同24-26日(神宮)の対戦計6試合を『TOKYOシリーズ』と銘打って開催すると発表。2006年から地域密着球団としてチーム名を「東京ヤクルト・スワローズ」としている燕軍団はともかく、全国区を標榜してきた巨人も、今季から13年ぶりにユニホームの胸に「TOKYO」の文字が復活するなど“東京”を強調する傾向にある。次期監督候補の松井秀喜氏(40)を迎える態勢づくりの一環とのうがった見方がある中、その本音とは。 (宮脇広久)
今回発表された「TOKYOシリーズ」では、両軍ともに胸に「TOKYO」の文字の入ったユニホームを着用して対戦するなど、さまざまな趣向が凝らされる。
1日に東京ドーム内で行われた開催会見では、巨人・菅野、ヤクルト・山田が出席。エース右腕は「長い歴史のあるユニホームを着られる幸せをかみしめながら戦っていきたい」と語った。
これまで、巨人と「TOKYO」の胸文字の間には紆余曲折があった。巨人が米カリフォルニア州サンタマリアで戦後初の海外キャンプを張った1953年に初めて採用され、以後、栄光のV9時代を含め約50年にわたりビジター用ユニホームの胸で輝いた。
ところが2002年7月、読売グループの組織改編で巨人の正式名称が「株式会社 読売巨人軍」となったことに伴い、シーズン中に胸文字が「TOKYO」から「YOMIURI」に変更された。当時はファン、選手、関係者の間にも、歴史ある胸文字が企業名に変わったことに違和感や反感を抱いた人は多く、同年を最後に巨人を去り、米ヤンキースへ移籍した松井氏もその1人といわれていた。
不評だった『YOMIURI』の胸文字は04年限りで廃止。翌05年のビジター用は左胸に帽子と同じ『YG』マークをあしらい、06年から昨季まではホーム用と同じ『GIANTS』となった。
ちなみに、読売グループトップの渡辺恒雄球団最高顧問は、かつてヤクルトのチーム名に『東京』が冠された際「構わんよ、こっちは全国区だ」とジョーク交じりに語った。「しかし、今は読売グループを挙げて三顧の礼で松井氏を監督に迎えようとしている最中。『TOKYO』を復活させたのも、その一環でしょう」(球界関係者)と指摘する声があるが、実際はどうなのか。
桃井恒和球団会長は「松井君の件とは関係ない」と否定。「2020年東京五輪開催が決まり、国内外にアピールしたいというのはある。東京だけでなく全国のファンの期待に応えていくスタンスに変わりはないが『TOKYO』のユニホームには長い歴史があり、地方のファンもその方がしっくり来る方が多いみたい」と説明した。
それだけではない。別の球団関係者は「われわれは米大リーグに国内市場を荒らされるのを黙ってみているのではなく、これからは世界へ向けて巨人ブランドを発信していきたい。その際、世界で『ジャイアンツ』といえば、大リーグの『ジャイアンツ』のこと。ウチのオレンジと黒のチームカラーもあちらのジャイアンツにならったもの。ならば、都市名を強調して『トーキョー・ジャイアンツ』で売り込んでいくのが得策」と営業戦略上の狙いを説明する。
40代以上の巨人ファンの大半が、『TOKYO』の胸文字に思い入れを抱いているのは間違いないが、はたして共感をよぶことができるか。2015/3/3 16:56 更新